大会最終日の11日に近代五種女子や重要挙げ女子81キロ級でもメダルを獲得すれば、韓国は2012年ロンドン大会(金13、銀9、銅9)の成績を超える可能性もある。
ハンドボール女子以外、団体球技への出場を逃した韓国選手団は1976年モントリオール大会(50人)以降で最小規模となった。大会前に掲げた目標は金メダル5個と消極的だった。
ところが大会初めから金メダルラッシュが続いた。2日目にフェンシング男子サーブル個人で呉尚旭(オ・サンウク)が今大会の韓国勢第1号の金メダルに輝き、3日目には射撃女子10メートルエアピストル個人でオ・イェジンが金メダルを獲得。ロケットスタートを切った。
アーチェリーは男女の団体と個人、混合団体の5種目すべてを制覇。16歳の女子高校生パン・ヒョジンは射撃女子10メートルエアライフル個人で優勝し、射撃女子の史上最年少五輪金メダリストとなった。
アーチェリーが金5個、射撃が金3個、フェンシングが金2個と大会前半を引っ張り、折り返し地点ではバドミントン女子シングルスで安洗塋(アン・セヨン)が1996年アトランタ大会以来、同種目で28年ぶりに韓国に金メダルをもたらした。後半はテコンドー男子58キロ級でパク・テジュン、女子57キロ級でキム・ユジンが金メダルを獲得し、08年北京大会、12年ロンドン大会での韓国の最多金メダル記録(13個)にならんだ。
韓国が夏季五輪で二桁の金メダルを獲得したのはロンドン大会以来12年ぶり。当初の5個という目標を大きく上回ったのは射撃のパン・ヒョジンやオ・イェジン、テコンドーのパク・テジュン、キム・ユジンら10代後半から20代前半の若い選手が予想を超えた活躍をみせたためだ。
崖っぷちに追い込まれた韓国のエリートスポーツ界が再起の足場を劇的に築いた、記憶に残る大会となった。
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