2021年9月、「お別れしない」(原題)の出版記念オンライン記者会見に出席した韓江さん(文学トンネ提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
2021年9月、「お別れしない」(原題)の出版記念オンライン記者会見に出席した韓江さん(文学トンネ提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【パリ聯合ニュース】フランスの4大文学賞の一つにあげられる「メディシス賞」の審査委員団は9日(現地時間)、韓国の女性作家、韓江(ハン・ガン)さんの長編小説「お別れしない」(原題)を今年の外国文学賞に選んだと発表した。韓国人作家がメディシス賞の外国文学賞に輝くのは初めて。

 2021年出版の同作は、韓国・済州島で1948年に起こった「四・三事件」を題材にしている。同事件は朝鮮半島の南側だけでの総選挙実施は南北分断を固定化するとして反対した民衆の一部が武装蜂起し、軍や警察が数万人の島民を虐殺した悲劇。韓江さんは女性の視点から「四・三事件」を伝えた。

 フランスで同作は今年8月に翻訳出版された。

 韓江さんは2016年に短編集「菜食主義者」で英国の文学賞「ブッカー賞」の翻訳書部門「ブッカー国際賞」を受賞している。


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