同じ小学校で6か月間に教員2人が「自殺」…学校は「単純墜落死」として処理=韓国(画像提供:wowkorea)
同じ小学校で6か月間に教員2人が「自殺」…学校は「単純墜落死」として処理=韓国(画像提供:wowkorea)
キョンギド(京畿道)のある小学校で2年前、5年生の担任教員2人が6か月間に相次いで自殺していた。学校は単純な墜落死として処理し、京畿道教育庁はこのような事実を全く認知していなかった。

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今月7日、MBCは同じ学校で同じ学年を受け持ち、2021年6月と12月にそれぞれ生涯を終えた故キム・ウンジさん、故イ・ヨンスンさんについて報道した。

2人は2016年に教育大学を卒業した後、23歳、25歳でこの学校に発令された。その後、4~5年目となる2021年には5年3組と5年4組の担任を受け持った。

キムさんは発令から1か月後にうつ病の診断を受けた。両親は、「児童が頬を叩き合いながらけんかしているのを見て、ショックを受けていた。その後、家に帰ってベッドに座り、『それではだめ。それではだめ』(と言っていた)」と明かした。

その後、キムさんは辞職願を提出したものの、学校側は引きとめ、学級担任の代わりに音楽専任に発令した。しかし1年後には再び学級を受け持つことになった。

キムさんの父親は、「退勤しても保護者から電話がよく来ていた。娘はどうしていいかわからず、『申し訳ありません』(と言い)、電話に出るのを怖がっていた」と伝えた。

精神科の治療と数回の休暇を取ったものの、5年生の学級を受け持ってから4か月後に自殺してしまった。

同年12月に死亡したイさんは赴任1年目に担任をしていたクラスで事故が発生した。ある児童がペットボトルを切る際に手にけがを負い、その保護者が整形手術をしなければならないと言い、悩んでいたというのが遺族側の主張だ。

イさんは翌年に軍へ入隊したが、保護者の補償要求が続いた。学校側が軍隊にも電話し、保護者から電話が来ないようにするか、治療費などを払い問題を解決するように言ったという。

5年4組の担任をしていた2021年にはクラスのある児童が長期欠席し、その保護者と400通を超える携帯電話メッセージをやりとりした状況も見つかった。

イさんは同年12月、自身のSNSに「子どもは平凡だが、私はこの仕事に向いていないようだ。1日1日がつらい。ごめんなさい」と記した後、自ら命を絶った。

このように初任者2人が6か月間隔で同じ学校で自殺したにもかかわらず、京畿道教育庁はこの事実を把握していなかったとMBCは伝えた。

学校が教育庁に報告した2人の死亡原因は「単純墜落事故」だった。
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