首脳会談後に開いた共同記者会見で握手を交わす尹大統領(左)とバイデン大統領=26日、ワシントン(聯合ニュース)
首脳会談後に開いた共同記者会見で握手を交わす尹大統領(左)とバイデン大統領=26日、ワシントン(聯合ニュース)
◇「事実上の核共有」 韓米間で早くも食い違い 韓米の首脳が26日の会談で、「核の傘」の提供を軸とする拡大抑止の強化を盛り込んだ「ワシントン宣言」を発表したことを巡り、韓国側が「事実上の核共有」と明らかにしたのに対し、米側は「核共有ではない」と表明し、同宣言を巡る認識の温度差が露呈した。韓国大統領室は「立場の違いではない」と火消しに回った。韓国の金泰孝(キム・テヒョ)国家安保室第1次長は記者会見で、「韓米は米国の核運用に対する情報共有と共同計画のメカニズムを設けた」とし、「韓国国民は事実上、米国と核を共有していると感じるだろう」と述べた。会見後、米国家安全保障会議(NSC)のケーガン上級部長(東アジア・オセアニア担当)は韓国メディアを対象にした会見で、「核共有とはみていない」との認識を示した。◇最大野党の新院内代表に「非李在明系」朴洸オン氏 革新系最大野党「共に民主党」は28日、議員総会を開き、国会運営を取り仕切る院内代表に朴洸オン(パク・グァンオン)国会議員(66)を選出した。当選3回の朴氏は、李洛淵(イ・ナギョン)元首相に近い人物とされる。朴氏は在職議員169人による投票で過半数の支持を得た。同氏以外の洪翼杓(ホン・イクピョ)、金斗官(キム・ドゥグァン)、朴範界(パク・ボムゲ)の3候補はいずれも李在明(イ・ジェミョン)党代表に近い議員だった。◇尹大統領がボストンに到着 ハーバード大で演説へ 米国を国賓として訪問している尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は27日(現地時間)にワシントンを出発し、2番目の訪問地・ボストンに大統領専用機で到着した。尹大統領は28日にマサチューセッツ工科大(MIT)でデジタル・バイオ分野の碩学と対談し、中小ベンチャー企業部主催の「韓米クラスターラウンドテーブル」に出席する。同日午後にはハーバード大ケネディスクールで「自由に向けた新たな道のり」をテーマに演説する。著名な国際政治学者でハーバード大特別功労名誉教授のジョセフ・ナイ氏と討論も行う。◇尹大統領支持率30% 1ポイント下落 世論調査会社の韓国ギャラップが28日に発表した調査結果によると、尹錫悦大統領の支持率は前週より1ポイント下落の30%、不支持率は3ポイント上昇の63%だった。調査は25~27日に全国の18歳以上の1001人を対象に実施された。支持率は昨年11月第3週に29%を記録して以降は30%台を維持し、4月第2週の調査で27%に下がったが、先週は31%に上昇。今回の調査でも30%台を維持した。
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