新しい月火ドラマ『このろくでなしの愛』でカン・ボック役を演じているピ(RAIN/チョン・ジフン)10月28日午後、KBS88体育館で新しい月火ドラマ『このろくでなしの愛』でカン・ボック役を演じるピ(RAIN/チョン・ジフン)がK-1の試合シーンを収録した。

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その名だけでもドラママニアたちを浮かれさせたKBS2TV『このろくでなしの愛』(脚本:イ・ギョンヒ/演出:キム・ギュテ)は、視聴者たちの期待から一歩下がっているように見える。

10月31日に放送が始まり、全国視聴率16.4%(TNSメディアコリア)を記録し、一気に月火ドラマの強者として登場したが、以後14.8%(11月1日)、16.0%(7日)、15.8%(8日)と、視聴率が伸び悩んでいる。AGBニルソンメディアリサーチの集計でも、14.8%、9.7%、14.0%、13.2%など、当初の期待に満ちていない。

視聴率がドラマを判断する最上の基準ではないが、視聴者の興味を持続的に刺激する“吸引力”に対する判断基準という点で『このろくでなしの愛』の予想外の苦戦は示唆するところが大きい。ホームページ掲示板にも、「楽しんで見ている」という意見と共に、「これはミュージックビデオなのか」「何の意味か分からない」などといった試聴評価も多い。チョン・ジフンの演技について論じながら「チョン・ジフンの俳優歴に汚点として残りそうで心配」という意見さえある。

果たして問題点は何なのか。
『このろくでなしの愛』では、最高の出会いがベストではないという点を再度考えさせられた。

東洋画のように余白を重視するイ・ギョンヒ作家のセリフは、ミュージックビデオを思わせるキム・ギュテPDの絢爛たる演出力によって、しばしば力を失う。話の構造に追いついていかねばならない視聴者たちは、カラーとモノクロが交差する強烈な映像と劇場的な旋律の音楽のため、叙事構造を見逃しがちだ。脚本と演出のスペシャリストが集まったが、相乗効果ではなく相互衝突してしまっている。

また、チョン・ジフンにとって、荒々しい異種格闘技選手“カン・ボック”役は、フィットしない服のように感じられる。男性美と少年のようなかわいらしさという、相反する魅力で女性ファンにアピールし、トップスターとなったチョン・ジフンは、カン・ボックに扮してからは無邪気な笑顔を見せなくなった。

カン・ボックは『サンドゥ、学校へ行こう』の“サンドゥ”や、『フルハウス』の“ヨンジェ”のような男性美とかわいらしさが共存する役柄ではない。どんな状況でも始終一貫してカッコつけるカン・ボックのキャラクターを、チョン・ジフンが体化するまではぎこちない感じを拭いきれないのも事実だ。

劇中、当代最高の女優“チャ・ウンソク”として出演しているシン・ミナも、現実の彼女が最高のスターでないためか、リアリティにかけるという評価もある。しかし、シン・ミナの演技はこのような差を克服するにはまだ不足なところがある。

“ハン・ダジョン”役のキム・サランは、これまでの演技パターンを捨てて新たな役作りのために方言まで駆使して変身を試みた点は高く評価されるべきだろう。しかしそのセリフからは感情が感じられない。財閥2世の“キム・ジュンソン”を演じるイ・ギウは、映画『劇場伝』で見た俳優イ・ギウは本当にこの人なのか、と思ってしまうほどだ。

チョン・ソンヒョプロデューサーは、「初盤のドラマ展開がストーリーよりも配役の感情に編住しているので、ストーリーに追いつくのに苦労するかもしれない」「これはイ・ギョンヒ作家のドラマを語るやり方なのだが、まだ視聴者たちがこのようなドラマに慣れていないので難しく感じているようだ」と語った。

全16話のうち、4話分しか放送してないので、このような評価はまだ早すぎるという感もある。しかし少なくない視聴者たちと放送関係者みんなが感じていることであり、制作スタッフと出演陣にとっては看過できない部分であることは確かだ。

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