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1990年3月、日本のバンダイが発売した初のハイグレード(HG)ファーストガンダムが代表的だ。当時、技術力を結集して発売したこのガンプラは、システムインサート方式を使用して、ひとつのパーツに様々な成形色を混ぜ込むことを実現したのが特徴だ。塗装をしなくてもまるでアニメから飛び出してきたような圧倒的なクオリティで、ガンプラファンの間に旋風を巻き起こした。
しかし、1999年5月、バンダイがHGシリーズを再編し、初期のHGファーストガンダムは2001年3月を最後に生産を終了した。もう手に入らないという希少性のため、このガンプラは中古取引で発売価格(1000円)よりはるかに高い価格で販売されている。現在、日本のヤフーオークションでは、3万円の開始価格でガンプラが出品されている。なんと30倍も高い価格だ。
バンダイが特定のガンプラ製品の生産を終了するのは異例のことだ。1980年7月に発売された最初のガンプラである、1/144スケールのファーストガンダムは今でも再版されている。HGファーストガンダムの希少性はまさにここにあるといえる。
もちろん、HGファーストガンダムが全てこのような価格で取り引きされるわけではない。当然未開封でなければならず、箱の状態も時代が感じられないほどきれいでなければならない。箱がへこんでいたり変色していたりしたら、たとえ未開封の品でも1万円以下で取り引きされる場合が多い。
公式には絶版になっていないが、数年間生産されていないガンプラも財テクアイテムになりうる。マスターグレード(MG)シリーズとして2008年3月に発売されたザク・マインレイヤーは、発売価格の2~3倍でオークションが始まる。ハイパーハイブリッドモデル(HY2M)「グロリアス」シリーズで、2003年に発売されたグフとリックドムは、2007年の再販後も依然として入手困難なガンプラとされている。
限定版のガンプラにも高いプレミアムがつく。プレミアムバンダイを通じて発売される様々な限定版ガンプラは、商品の予約開始と同時に売り切れになる場合が多いからだ。「ガンプラエキスポ」など、イベント会場でのみ販売されたガンプラも発売価格に比べて少なくとも2倍以上の価格で取引される場合が多い。
新型コロナ禍以降、バンダイが生産困難に陥(おちい)っていることが判明し、最近は製品の品薄現象が深刻になっている。絶版製品や限定版製品でない一般版の場合でも、人気商品にはプレミアムがつくこともある。
一部ではガンプラの品薄現象がますます深刻になるとみている。バンダイでは2022年5月現在、MG220種、HG241種など数多くの製品を少量ずつしか生産できないため、再販周期が長くなってしまうためだ。
韓国のガンプラ業界に携わるチェ・ジョンス氏(44)は、「最近はガンプラの需要と供給のバランスが崩れているため、もしも作らないままで保管しているガンプラを持っていれば、魅力的な財テクアイテムになりうる」と語った。
ただし「自分がすれば財テク、他人がすれば転売」という公式はガンプラにも当てはまる。製品が発売されると大量購入し、希少性が高まるとプレミアをつけて高値で販売する専門の「転売屋」たちはしばしば非難の対象になる。ただでさえ供給量が不足しているガンプラの品薄現象が、この転売屋たちのためにさらに深刻化していると指摘されている。
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