写真左より『ロビイスト』『太王四神記』
写真左より『ロビイスト』『太王四神記』
すでに『朱蒙(チュモン)』が始まる前に、ソン・イルグクは皮膚科であごヒゲの永久脱毛手術を受けていた。ドラマでリアリティを高めようとする試み、年齢の近いオ・ヨンスが母親役で登場するためだった。少なくとも母親役よりは若く見えなくてはという思いで、男としては厳しい決断を下した。

オ・ヨンス の最新ニュースまとめ

今回も、彼は作品に対し愚かなほどのバカ正直さを見せている。過去のリンダ・キム(ロビイスト)に関するニュースについて尋ねると、ファイルを開く。
「×年に何によってどうなった」という事実を、資料を見ながら細かく読んでくれる。パク・ドンソンさんを知っているかと尋ねると「現在何をしていて、何によってどうなった」と、また資料を確認しながら答える。国会でロビイスト法案が係留中ということも、資料を探しながら知ったという彼は、軍事専門家のように語った。

「作家チェ・ワンギュさんがキャラクターを本当に上手く描いてくれて、台本の中に答えがあったりもします。だけど、僕自身がもっと知りたくて“ロビイスト”についてもっと学ぼうと本を読んだのですが、これが本当にすごいですね。韓国が処している地政学的位置、防衛システム、安保問題、統一問題、南北問題といった、たくさんの問題が絡んでいます。自然に愛国心が湧いてきますよ(笑)」
彼は『朱蒙』がそうだったように、『ロビイスト』も視聴者に見える面白味だけでなく、軍事問題と絡んだ様々なメッセージを伝えるという自負心を持っている。

ひょっとしたら、放送開始からものすごい勢いで第4話で視聴率30%を越えたライバル作『太王四神記』を念頭に置いていないだろうかと思い、どう思っているのか尋ねると、彼は作品の完成度について惜しみない賛辞を送った。その一方で、「『ロビイスト』の方が遅れをとったので、もしかしたら心配している方もいるかもしれませんが、ジャンルが違うでしょう。そして『太王四神記』が持っていない、異なる見どころとストーリーが、この時間帯の視聴者を呼び集めるのではないかと思っています」と、自信を見せる。バカ正直なソン・イルグクの歩みが、今回はどんな結果を呼び寄せるかが注目される。


<b>ソン・イルグク「僕にもロビイストの気質がある」</b>
ソン・イルグクは口数が少ない芸能人として有名だ。記者たちの質問に答える速度も、1、2拍子遅いのが特徴だ。しかし、そんな彼が最近変わった。とりあえず対話の速度が速くなり、“トーク”も良くなった。

彼が主人公を演じた大作ドラマ『朱蒙』は、視聴率50%を超え、ライバルたちを焦土化した。そんな彼が、今回は120億ウォンの制作費が投じられた大作ドラマ『ロビイスト』に出演する。『海神』や『朱蒙』で深く刻まれた時代劇のイメージを脱ごうとしていた時に彼が出会った作品こそが、まさに『ロビイスト』だった。自然に“広開土(クァンゲト)大王”を描くMBC『太王四神記』との対決が避けられなくなった。

ソン・イルグクが演じる役は、国際的な武器ロビイストである“ハリー”。いつものようにソン・イルグクは、この作品と“運命”のように出会った。彼をスターダムに導いたKBS『海神』のヨムジャン役も、当初は彼の役ではなかった。『ロビイスト』で共演することになったハン・ジェソクが、兵役不正疑惑でキャスティングから外され、ホ・ジュノも諸事情により出演できないことになって舞い込んできた役だった。だからだろうか。『ロビイスト』で出会ったこの3人に、周囲の人たちは「ドラマ『ロビイスト』には、3人の“ヨムジャン”がいる」とジョークを飛ばす。

ソン・イルグクはドラマ『ロビイスト』も、『朱蒙』に負けず劣らない因縁があると強調した。自身の名前“イルグク(一国)”が、国軍の日である10月1日に生まれたことから付けられた名前で、軍事武器取引を描く今回のドラマとの縁が深いというものだ。

『ロビイスト』の台本を読んで、キャラクターを研究しながら、彼は読書を通じて軍事常識も補充した。インタビューの横の机には、彼が撮影中に読んでいる軍事関連の書籍が6~7冊積まれていた。彼は有名なロビイストリンダ・キムやロバート・キム、そしてパク・チョンヒ政権当時に名をはせたパク・ドンソンさんなどに対する資料も多数読破したという。

Copyrights(C)weekly donga & etimes Syndicate & wowkorea.jp

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