25日(現地時間)、CNNはテキサス州の控訴裁判所が死刑囚メリッサ・ルシオに裁判を再び受ける機会を与えたと報じた。
ルシオは2007年、当時2歳だった娘マリア・アルバレスを虐待して死亡させた疑いで起訴され、薬物注入の死刑判決を受け、27日に刑が執行される予定だった。
ルシオと彼の家族は事件当時、マリアが家族全員が引っ越しの準備をしていた時、階段から転落し、その衝撃で後になって死亡したと一貫して供述した。
しかし検察は、供述記録を裁判所に伝えず、マリアの頭にある傷が鈍器による暴行の痕跡だと主張した。ルシオの弁護団は、検察が虚偽の自白を強要し、ルシオの反論に耳を傾けなかったと抗弁したが、受け入れられなかった。
2020年、この事件を扱った「テキサス州対メリッサ」というタイトルのドキュメンタリーが公開され、状況が一変した。ルシオの事情が伝えられ、テキサス州下院議員はもちろん、キム・カダシアンのような芸能人の嘆願が続いた。その後、弁護団はマリアが転倒事故で死亡したという法医学所見を提出し、控訴裁判所はこれを受け入れた。
裁判所は同日、刑執行中止を指示し、下級裁判所に事件を再調査し、証拠捏造疑惑を検討するよう命令した。判決のニュースを聞いたルシオは弁護人を通じて、「生きて無罪を証明する機会を与えた裁判所に深く感謝する。マリアはいつも私の心の中にいる」と心境を伝えた。
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