俳優の犬に噛まれ80代女性が死亡…事件から1年後に「禁固刑に執行猶予」判決＝韓国

韓国俳優キム・ミンギョ（47）の愛犬に噛まれ80代の女性が死亡した事故に関連し、キム・ミンギョが禁固刑に執行猶予を言い渡されていたことが分かった。

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　23日、韓国法曹界によると、スウォン（水原）地裁ソンナム（城南）地院刑事6単独パク・サンハン判事は昨年7月2日の一審で、過失致死容疑で在宅起訴されたキム・ミンギョに対し禁固8か月・執行猶予2年を宣告した。

　裁判部は当時、「キム被告が育てていた犬は過去にも近隣住民を噛んだ経験があった。犬が人を傷つけないよう留意すべきだったが、その注意義務を怠った」とし、「これにより、人が亡くなるという重大な結果が発生し、犯行の経緯、手法、被害程度などを考慮した際、罪責は決して軽くない」と説明した。

　ただし、「キム被告が犯行を自白し深く反省する態度を見せている点、被害者遺族と和解した点、再発防止に向け犬を訓練所に委託し管理している点などを参酌した」と量刑理由を明らかにした。判決はキム被告と警察の双方が1週間以内に控訴しなかったため、そのまま確定した。

　同事故は2020年5月4日午後5時30分頃、京畿クァンジュシ（広州市）にあるキム・ミンギョの自宅から犬1匹が脱走し、隣人Aさん（当時84歳）の身体一部を嚙みついた。

　キム・ミンギョはペットに首輪を付けず放していて、垣根もきちんと管理していなかった。Aさんは当時、自身の菜園でナムルを採っていたところ事故に遭った。Aさんはすぐに大学病院に搬送され治療を受けたが、同年7月3日に息を引き取った。

　キム・ミンギョは事故当時、自身のInstagramに公式立場を出し、「あってはならない事故が発生した。飼い主として私の責任は当然だと考えている。普段から私たち夫婦によくしてくれた被害者家族に申し訳ない。治療が終わるまで責任感を持って共にしたい」と謝罪した。

　一方、キム・ミンギョの愛犬であるベルジアン・シェパード・ドッグは牧羊犬種で、警察犬や軍犬としても用いられる。筋肉や骨が他犬種よりも発達しており、ジャンプ力に優れ競走用でも使われる。韓国の動物保護法上、猛犬には分類されていない。