キム・ミンギ の最新ニュースまとめ
27日、国立中央医療院(NMC)のキム・ミンギョン感染症内科教授は、保健福祉部(日本の厚生労働省に相当)の疾病管理庁新型コロナウイルス定例会見で「オミクロン株は季節型インフルエンザより感染力が強く、重症度も高いと見られる」と述べた。ただ、デルタ株をはじめ、他の新型コロナウイルス変異株よりは重症度が低いと結論づけた。
キム教授は「(オミクロン株が)他の変異株に比べて重症度は確かに低いと言える。私たちより先にオミクロン株が流行した南アフリカ共和国や英国などのデータを見ても、入院率は3分の1から5分の1程度と低い。韓国国内の致死率も他の変異株に比べ、5分の1程度、低いと報告されている」と述べた。
キム教授は、昨年12月1日から今月20日まで、オミクロン株に感染し、国立中央医療院に入院していた75人の診断結果を聞き、「ほとんどが軽症だった。デルタ株と比べると、発熱が続く期間や高熱の症状の程度は低かった。また、肺炎で酸素治療が必要なケースは1人もいなかった」と話した。
しかし、キム教授は「感染力がデルタ株より2倍以上高いため、他の国で見られるように、韓国でもオミクロン株の感染拡大がかなり深刻な状態だ。たとえ重症度が低いといえど、感染力があまりにも高いため、感染者の絶対数は増加するだろう。それに伴い、重症の入院患者数が増え、医療システムに負担がかかる可能性もある。今後、徹底した備えが必要だ」と述べた。
また「他の変異株に感染した人がオミクロン株に再感染する可能性がある。特に英国と米国などでは、以前も患者数が韓国に比べ、かなり多かったため、再感染率はもっと高くなっている」と話した。
キム教授は「最近の英国のデータを見ると、デルタ株の流行時期より再感染率が16倍高い。この数値は各国ごとに従来の免疫数値や患者数自体が異なるため違う場合がある。オミクロンの再感染率が高いのは、私たちの体にある免疫細胞が以前に感染したことを記憶できず、新たなウイルスと認識し適切な対応ができない、いわゆる『免疫回避』のためだ。幸いなことにオミクロン株に再感染した場合、重症度は低いと報告されている」と説明した。
また、「オミクロン株が以前の変異株に比べて重症度が低い理由は、下気道ではなく上気道感染が多いためである。動物実験でも肺組織に侵犯した程度や重症度を起こす程度が非常に低い」と述べ、オミクロン株は、上気道感染が多く、乳幼児に危険だという一部の主張には反論した。
キム教授は「乳幼児が特にかかりやすいとか、危険ではない。海外で乳幼児の入院率が大きく増加していることが報道されてはいるが、デルタ株に比べ、むしろ3分の1程度と低い」と明らかにした。
そうしながら「(オミクロン株は)あまりにも感染力が高いため、感染者数が多くなり、それに伴い、重症患者ももう少し増えるだろう。乳幼児がワクチン接種の対象ではないため、さらに感染者の急増に影響を及ぼす可能性がある」との見解を示した。
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