歌手Rain(ピ)が、あっという間に演技者チョン・ジフンに姿を変えた。

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最近、日本・香港・中国で、歌手ピとして<Rainy Day>コンサートを開いた彼が、ドラマ『このろくでなしの愛』(脚本:イ・ギョンヒ/演出:キム・ギュテ)では、誰にも真似できない“カン・ボック”を演じる。

歌手ピが、俳優として出演する時は、本名である“チョン・ジフン”を使うということは、『サンドゥ、学校へ行こう!』『フルハウス』といった2作のドラマを経てしまった今では、ニュースにならない。すでにファンたちも歌手ピと演技者チョン・ジフンを“別々で、一緒”に考える。

いつからか、ドラマでも期待の切り札になってしまったチョン・ジフンは、31日からKBS 2TV『このろくでなしの愛』に登場する。『サンドゥ、学校へ行こう!』で、自分を演技者として成功させてくれたイ・ギョンヒ作家と、演技者としての飛躍段階で、再び息を合わせることになった。

チョン・ジフンは25日、江南(カンナム)にあるホテルで開かれたドラマ制作発表会で「感情がとても強くて、撮影し終えると足がふらふらするくらい大変」と話した。

劇中、異種格闘技選手として登場し、アクションシーンを撮るごとに毎回ケガをするとも語った。「小さい頃から相撲や柔道みたいな、力を使うスポーツは1等だったけど、スピードが要求されるスポーツは下手だった」と付け加える。

チョン・ジフンの覚悟には、並々ならぬものが見える。前作『フルハウス』で、ソン・ヘギョの陰に隠れてしまったという評価もあったり、パワフルなコンサートステージとは異なる柔らかい姿を見せ、多少異質的な面も見せたりした。もうこれからは“チョン・ジフン”という名をかけて、冷静な評価を得なくてはならない。

カン・ボックは一言でいうと“下流人生”だ。容姿は完璧に近く、言い寄ってくる女が列をなし、ある女性はカン・ボックの愛情を得られなかったと自殺までする。彼には自分の殺人罪を代わりに背負って刑務所に入った兄(キム・ヨンジェ)と、火事現場で自分を助けようとして背中と顔に火傷を負ったハン・ダジョン(キム・サラン)が、足かせのように心の重荷となって残っている。

そんな彼が、他の男との婚約報道に自殺を図り、植物人間になった兄の恋人チャ・ウンソク(シン・ミナ)と、全てを捨てて恋に落ちることになる。復讐しようとしたことがきっかけで、文字通り『このろくでなしの愛』に落ち、人生がまるっきり変わってしまうというもの。

チョン・ジフンは「実際の僕にも、カン・ボックのように生意気な面があるかも知れない」と言うくらい、役柄にどっぷりハマっているという。「感情をこめるシーンが大変で、1人で台本を読んだりもしているが、全く疲れることはない」と話した。

演技者としてどんなキャラクターを演じてみたいかという質問には、迷うことなく「これ(今の役)です」と答えた彼は、「ある意味ドラマでは悪役。女がキスしているのに、唾を吐き捨てるような、悪の真髄を見せられる役。でも、イ・ギョンヒ作家の脚本はとても胸にくる。俳優が演じたら、徹底的にその演技に合わせて脚本を書いてくれる。まさかイ・ギョンヒ作家が変な脚本を書くわけがない」と、厚い信頼を見せた。

歌手としては、歌でもダンスでも研究し練習すれば、ある程度の成果が出るのに対し、「演技は、発声は学べるけど、表現力や感情は学べないので、そのぶん難しい」という。

それでも「もし映画に挑戦するなら、商業的な映画ではない、素晴らしい監督の元で“映画というのはこういうものなんだ”といことを学べたらと思う。基礎工事をしっかり築けば、スター性がなくても実力で生き残れるでしょう」と、俳優としての欲を隠さなかった。

イ・ギョンヒ作家はチョン・ジフンについて「歌手という先入観を捨てて見れば、私たちは本当に宝物のような俳優を得たといえる。俳優としてのスペックが素晴らしく、感動的な俳優」と大絶賛した。また「全てをやるのでひたすら書いている。自分に対して“どこまでできるかやってみようじゃないか”という心情で」と語った。

チョン・ジフンは“カン・ボック”になるため、縄跳びを一日2000回ずつ行い、十分すぎる筋肉をつけるために、鶏の胸肉とさんまご飯の食餌療法で7kg減量した。

彼は「大変な思いだった。真実のラブストーリーを見せるこのドラマに、期待してほしい」と、意欲と熱意を表した。

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