<b>ドラマの“神話”を打ち立てるか、厄災となるのか</b>
イ・ジア の最新ニュースまとめ
企画を含め制作期間3年、総制作費430億ウォンをかけた超大作ドラマ『太王四神記』(MBC毎週水木午後9時55分/演出:キム・ジョンハク/脚本:ソン・チナ)が、11日に初披露された。MBCは放送開始日の前日である10日に、制作過程とストーリーを紹介する特集を放送したのに続き、火~木曜日の3日連続でドラマを編成した。
4度の放送延期、漫画『風の国』盗作疑惑を経て、ドラマの第1話は“桓雄(ファンウン)”が登場する神話時代から始まる。天から降りてきた桓雄(ペ・ヨンジュン)と虎族の“ガジン”(ムン・ソリ)、熊族である“セオ”(イ・ジア)の三角関係の中で、セオが桓雄の助けで火を治める朱雀になり、天の力を持った青龍、白虎、玄武らと共に四神になるというストーリーだ。
6日のプレス試写会であらかじめ披露された第1話は、煌びやかなファンタジー映像により、複雑な人物関係とストーリーはあまり頭に入ってこなかった。しかし、高句麗ソスリム王時代を舞台に繰り広げられる第2話からは、桓雄の生まれ変わりであるタムドクが神物を得て、広開土大王になる物語を中心にして繰り広げられる。
『太王四神記』制作陣が掲げる興行要素は3つ。1.5年ぶりにドラマ主演に復帰したペ・ヨンジュン、2.国内初のファンタジー時代劇、3.煌びやかなコンピュータグラフィック(CG)など。視聴者はこうした要素をどのように受け入れるのだろうか。
ペ・ヨンジュンは、セオが生まれ変わった“スジニ”(イ・ジア)と市場で話し込んだり、髪を振り乱し、汗を流しながら敵に立ち向かう様を演じる。空港で穏やかな笑顔と共に手を振っていた“ヨン様”に親しんできたファンたちにとっては、見慣れないシーンだ。
ファンにとってペ・ヨンジュンは、もはやドラマ『初恋』の貧しい学生でもなく、『冬のソナタ』の“チュンサン”でもない。したがってこのドラマの成否は、ペ・ヨンジュンが1人企業と呼ばれている“ヨン様”のイメージを破り、どれくらい視聴者に近づけるかにかかっていると言っても過言ではない。
『太王四神記』は、教科書に1行程度で説明されている桓雄と桓雄の護衛武士の四神(青龍、白虎、朱雀、玄武)が初めての映像化であり、韓国初のファンタジー時代劇を標榜している。“チュシン”という粗野な種族が登場し、天の神の桓雄が広開土大王に生まれ変わるという設定だ。だが、ファンタジーというジャンルが、24部作ドラマでどれくらい効果的に具現されるかは未知数。
『チェオクの剣』から始まったフュージョン時代劇や、『朱蒙(チュモン)』『淵蓋蘇文(ヨンゲソムン)』などの歴史ドラマに飽きた視聴者が、『イサン-正祖大王』や『王と私』といった朝鮮時代の正統派歴史劇に戻っている最近の兆しと異なるという分析もある。
『太王四神記』は、戦闘服などの撮影に使用された衣服が約3000着、これらに使われた予算は20億ウォンを超える。
巨大なセットとCGを結合した背景も見所だ。青龍の神物である“うろこ”が、子供の胸に打ち込まれるシーンや、セオが赤い鳳凰の朱雀に変わりながら残りの三神と絶壁で対決するシーンは、映画のスペクタクルのようだ。
済州(チェジュ)市にある撮影セットは、2万7000平方メートルの土地に130億余ウォンをかけて作られ、CGは映画『ロード・オブ・ザ・リング』チームのアドバイスを受けて、韓国の国内技術で完成させた。このように勇壮な画面と音響は、映画館のような施設がある場所では感動を与えるが、一般のテレビを通じて見る視聴者たちに、その効果がどのくらい伝わるかは疑問である。
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