性犯罪を断ち切れない軍と、権力に忖度(そんたく )する警察…信じられるか=韓国(画像提供:wowkorea)
性犯罪を断ち切れない軍と、権力に忖度(そんたく )する警察…信じられるか=韓国(画像提供:wowkorea)
軍と警察が抜きつ抜かれずと韓国国民を失望させている。
軍ではまた、性犯罪被害者が”極端な選択”をする事が起きた。警察では、タクシー運転手を暴行したイ・ヨング(李容九)前法務部次官を嫌疑なしの処分にした事実が明らかになった。国家安保を担う軍と、民生治安を担う警察が今でもこの様子だ。これで国民が軍と警察を信じ安危を任せられるか。

イ・ヨン の最新ニュースまとめ

空軍女性士官のイ中佐がセクハラ被害を訴えたが、5月22日に”極端な選択”をした事件の余波が続いている。被害を訴えた以降、上官の圧力に指揮部と軍捜査当局の生ぬるい対処でイ中佐を死に追いやった状況が明らかになっている。先週イ・ソンヨン空軍参謀総長が責任を取ると提出した辞職願を、ムン・ジェイン(文在寅)大統領が即刻受け入れたが、これで終わる事件ではない。イ参謀総長が事件発生以降43日経って初めて報告を受けたと言い、指揮体系の各段階ごとに意図的に圧力をかけ、隠ぺいしようとした可能性が濃い。空軍から事件捜査を受け渡された国防部検察団は、性犯罪事件自体は勿論、圧力・隠蔽容疑も徹底して調べなければいけない。

イ前次官事件は、警察が権力に対し忖度(そんたく )する習性が相変わらずであるのを見せてくれる。昨年11月にイ前次官を嫌疑なしの処分を行った時、担当のソチョ(瑞草)警察署は彼が高位公職者犯罪捜査局長の候補に挙がっていた事実を知っていた。事件当時弁護士の身分だった彼は、警察の忖度のおかげで昨年12月法務部(法務省に相当)次官に問題なく任命された。しかし検察の捜査が開始され、暴行場面が撮影された動画が公開されこれ以上耐えられなくなると、半年経った最近になり辞職願を提出した。イ前次官事件は今年に入り、検察・警察の捜査権調整で1次捜査終結権を得ることになった警察に、果たしてその権限を任せてもいいのかと疑問を呼び起こしている。

軍内の性犯罪事件は今回だけではない。2017年に海軍で大佐からセクハラを受けた女性大尉が、”極端な選択”をしたことをはじめとして忘れられたことに再発している。軍内の性犯罪を断ち切る画期的な対策が必要だ。警察は、イ前次官事件の処理過程でどんな組織的な問題があったのかを突き詰め、根本的な刷新策を用意しなければいけない。
Copyrights(C) Edaily wowkorea.jp 71