イム・ジェボム の最新ニュースまとめ
先頃、フィソン(22)がリリースしたサードアルバム『フォー・ザ・モーメント(For The Moment)』は、発売1週間で12万枚を売り上げ、各アルバムチャートでトップを独走している。だが、フィソンは未だに音楽番組へ顔を出してはいない。不況にあえいでいた音楽界に、フィソンという台風が近づいているのだ。2004年音楽販売数1位を記録しているソ・テジ(48万枚)の記録を超えられるかどうか、音楽業界の関心が高まっている。
“『不治の病』に侵された人々”
このように、新しいアルバムは爆発的な反応を見せているが、意外にもフィソンは淡々としている。まだテレビ出演は開始していないが、フィソンは「怖くてたまらない」と言った。「中途半端にやるなんてできない。充分下準備をして、ファンの前に立つ」という彼。セカンドアルバムは40枚を超えたが、サードの目標は何枚かという問いにも、なかなか50万枚だとは答えなかった。フィソンは「もう少し時間をくれれば・・・」と、残念そうな顔をした。
今回のアルバムは、黒人音楽を韓国風にアレンジしたスタイルに変わりはなく、セカンドの延長線上にある。フィソンは「前より力を込めて歌った。フィソンらしくないと思われるかもしれないが、一番フィソンらしいアルバムだと思ってほしい」と説明する。タイトル曲『不治の病』(キム・ドフン作詞・作曲)は、雄大な弦楽器の音色とヒップホップのビート調和した、悲しいメロディラインのダンス曲。ファンが“中毒”という表現を使うほど、吸引力のある歌だ。フィソンは「『ダメなのかい』と『With Me』のいいところを取って作った曲」といい「“どうしたら人々を釘づけにする音楽を作れるか”と考え抜いて生まれた曲」と紹介している。
フィソンはサードアルバムの制作中、非常に辛い体験をした。大親友であるグループWANTED(ウォンテッド)のソ・ジェホを交通事故で亡くしたのだ。今回のアルバムには、WANTEDのメンバーであるハ・ドンギュン、Seven Days(セブンテイズ)出身のイ・ジョンとともに歌った『ディア・マイ・フレンド(Dear May Friend)』という追悼歌が収められている。
「ジェホへのプレゼントだと思って、皆明るく歌った。一緒に集まってこの曲を歌うことに意味があったから、もっと上手く歌おうとか、そういう欲はなかった」
“歌に賭けた”
フィソンは、新世代アーティストの中で最高のアーティストに数えられている。先頃、イム・ジェボムが公の席で「最近の歌手のうち、フィソンが一番いい」と口にし、話題にもなった。だが、フィソン自身は「誰よりも上手いとか、そういう意味じゃなかったと思う。曲調に合わせてトーンを変える方だから、そういう部分をいいと思ってくれたんじゃないか」と謙遜する。また、「ナオルとかパク・ヒョシン、キム・ボムスがうらやましい」とも語った。
フィソンは去る22日、日本でショーケースを行なった。「パーフェクト」という賞賛と、一緒に仕事をしたいというオファーを貰ったが、フィソン自身は始めての日本行きで、別のものを得て帰った。
「原宿に行ったら、若い人たちが想像もできないようなカッコをしていて、皆すごくクールだった」「誰かをまねるんじゃなく、皆それぞれが主役で、自分のステージを持っているみたいだった。これからは人の目を気にしないで、自分がやりたい音楽をやらなきゃと感じた」
万能エンターテイナーが増えつつある今の芸能界で、フィソンは歌だけにこだわっている。酒も、焼酎4杯でダウンしてしまうほど弱い。サッカーのルールも知らず、流行のスノーボードもやったことがない。ファッションにも興味がない。フィソンは「だから歌にもっとこだわってしまうんだ。これがなくなったら、俺の人生は終わりだから」と語った。
歌にすべてを賭けたフィソン。彼が呼び起こす台風は、来月6日、MBC『音楽キャンプ』にて初公開される。
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