イ・チャンドン監督の『シークレット・サンシャイン』が試写を通じて公開されると、現地メディアだけでなく、各国のメディアがチョン・ドヨンの受賞の可能性を報じ、評論家からも「力強く信頼できる演技だ」と惜しみない賞賛を送られた。しかし、世界3大映画祭のひとつに数えられるカンヌ映画祭で、海外映画祭に出た経験のないアジアの女優が受賞するのは簡単ではなく、その意味からも今回の受賞は大きな意味があるといえる。
チョン・ドヨン の最新ニュースまとめ
チョン・ドヨンは、プレッシャーを感じなかったかとの質問に、「なにも起きないだろうと自分に暗示をかけていた」と答えた。自分自身を落ち着かせるためだったが、実際には周囲からの視線もプレッシャーになり、姿を隠してしまいたくなったと受賞前の心境を明らかにした。主演女優賞を獲得したことにより、そうした視線も応援と祝福のメッセージになり、ありがたいと話す。
韓国ではトップクラスの女優だが、海外での経験がないチョン・ドヨンには周囲からの期待がプレッシャーだったのは事実だ。授賞式前に一部のメディアが先走り主演女優賞の受賞が決まったかのように報じた際には直接抗議の電話をかけるなど、ピリピリとしたムードだった。チョン・ドヨンは「カンヌに来てからも、大きな欲はなかった」と話す。韓国で多くの賞を受賞しているためだった。そのためカンヌに来ても軽い気持ちで楽しめばよいと考えていたという。
カンヌでの受賞はチョン・ドヨンの女優人生にも大きな1ページとなりそうだ。「韓国でも女優として認められ多くの賞をいただいたが、カンヌで主演女優賞を受賞したことは女優としての人生において大きな部分を占めるでしょう」。
授賞式で名前を呼ばれたときは、驚きのあまり言葉が出なかった。「信じられない」と受賞の感想を話し始めたチョン・ドヨンは、多くの女優が熱演する中で、自分が授賞式に立つ資格があるのかわからないと緊張したようすだった。
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