事務所代表としてRUIを支える妻のパク・ヒョンジョンさんと=(聯合)
事務所代表としてRUIを支える妻のパク・ヒョンジョンさんと=(聯合)
“ライブの皇帝”と呼ばれる実力派ベテラン歌手、RUI(イ・スンチョル)が全国ツアーを開始する。『He’s Coming』と題したこのツアーで、コンサート界に革命を起こす計画だ。

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韓国では歌手にはテレビ出演がつきもの。アルバムを出せば、さまざまな番組に出演し宣伝しなければならない。外国のように公演中心であるべきだと考えるRUIは、その公演も1つの作品を作り上げることだけに、質的なアップグレードは必須だと話す。そのため今回の公演から、映画館やホームシアターに利用されている音響システム、5.1ドルビーサラウンドシステムを活用する。公演会場を囲むように6つのスピーカーを設置し、『白い鳥』という曲を歌えば、鳥の羽ばたきが立体的に聞こえてくるといった演出を考えている。4月にはRUIの妻が代表を務める事務所の傘下に、22億ウォンを投じて音響専門会社を設立した。

新たな音響システムの導入は、費用と時間、努力を惜しんでは不可能な作業だと、RUIは強調する。ドイツなど世界レベルのメーカーからの設備購入費用は一般製品の3倍はかかる。そうした装備に合わせ改めて作業をするために時間がかかり、レコーディング費用もまた追加される。1日12時間は作業に没頭しているという。

音に対するRUIのこだわりは、昨年9月にリリースした8枚目のアルバム『Reflection of Sound』にも現れている。世界的に有名なミキシング専門家、スティーブ・ハッチを招き、最高の音を作ることに心血を注いだ。「聞いている人の耳は厳しく、冷静です。サウンドについて尋ねたときの答えは、良いか悪いかの2つだけ。良いと答えてほしいから、どんどん欲が出てくるんです」

ステージに上がった回数は2000回、ソロコンサートは1000回を超えるというRUI。長い間大衆に愛され、今回の全国ツアーもチケット販売会社の予約順位トップを走っている。公演のオープニングとエンディングで感じる感動は、言葉にできないほど。「ファンへの感謝の気持ちがこみ上げて涙が出そうになる。そんな感情を、後輩たちにも公演を通じて感じてもらいたい」と、後進への思いを語る。公演は歌手の価値を作るもの、歌手が直接自分の公演を企画し、研究するべきだというのが持論だ。さらに今後は大邱、釜山などにコンサート専用ホールを建設する計画も立てているという。

今月は18日と19日にソウル・竜山の戦争記念館平和の広場、26日に安養体育館、来月は大邱、釜山、蔚山を回り公演する。7~9月は米ロサンゼルスに滞在し次のアルバム制作に専念、10月にアルバムリリースと同時にツアーを再開する。このツアーは来年2月14日まで続く。

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