「あの、チョンウですよね?ハン・チョンウ。サインしてください」
先月30日午後、ソウル市セジョン路東亜(トンア)メディアセンター。グループ<SHINHWA>(神話/シンファ) のメンバーであり、かつKBS2TVの週末連続ドラマ『悲しみよこんにちは』の主演、ハン・チョンウ役を演じているキム・ドンワン(26)が現れると、パーマ頭のオバサン達が三々五々集まってきた。もっと積極的な“おネエさん”たちは、ペンと紙を持参し、彼に差し出す。
SHINHWA の最新ニュースまとめ
ハン・チョンウの出生の秘密が明らかにされ、『悲しみよこんにちは』の視聴率は先週28.2%(TNSメディアコリア)まで上昇した。「視聴率は本当に気になります。もっとがんばらなきゃ…」と心配する“タレント キム・ドンワン”に会い、彼の演じるハン・チョンウと実際のキム・ドンワンが、どれだけ似ていてどれだけ違うかを聞いた。
<b>「育ての親を選びます」</b>
最近『悲しみよこんにちは』の視聴者たちが最も興味深く感じているのは、他ならぬチョンウがハン・ソンジェ(カン・ナムギル)とキム・ソノク(チェ・ラン)の息子ではないことである。チョンウはソンジェの父親とカン・ヘソン(イ・ヘスク)との間に生まれた息子。しかし、父親がこの世を去り、ヘソンが家出したので、ソンジェは腹違いの弟であるチョンウを自分の息子として育てた。
先週はソノクがヘソンと会った後、チョンウに対する罪悪感で葛藤する姿が放送された。キム・ドンワンなら、どんな選択をするだろうか?
「一応は自分を育ててくれた母親(キム・ソノク)に対する愛情が大きすぎるので、実の母親を好意的に受け入れられなさそうだし…。今の両親と暮らすでしょうね。実の母親には時々挨拶するのさえ出来そうにありません。知れば知るほど辛いしギクシャクするんじゃないでしょうか?」
<b>「2回フラれたら諦めます」</b>
チョンウと愛を育んでいるチャン・ソヨン(パク・ソニョン)が、チョンウに言った。
「あたしたち、つき合わない?」
するとチョンウが笑いながら言った。
「僕はそんなつもりはありません。お金も時間もないんです。いっそ、その時間にお金を稼いだほうが一石二鳥でしょ…」
「僕も本当はハン・チョンウにイライラすることがあります。でもチョンウが魅力的なのは、黙々と耐えて待つことができる奴だということです」
身分の違いはあっても、何事にもポジティブなチョンウは、ソヨンとの愛を急いだりしない。しかしキム・ドンワンは「現実は違う」という。
「僕がソヨンの両親だったとしても、出生の秘密を持つ青年フリーターのチョンウに好感を持たないでしょう。でも、未来について確信があるなら、僕はいつも迷いはしません。もし、ソヨンに確信をもったなら、ソヨンの両親に堂々と“彼女を愛しています”と言います。ただ、2回言っても反対されたままなら、そこでやめます。世の中、女性はソヨンだけじゃないでしょう」
<b>「プー太郎でも意気消沈したりしません」</b>
「ハン・チョンウのような人ばかりだったら、世界は本当に健全になるでしょうね。地方大学出身、若年フリーター、いわゆる3K業種のアルバイト…。何一つ取り得なんかないけど、いつもポジティブでしょ」
視聴者たちは、ハン・チョンウをして“男版キャンディ・キャンディ”と呼ぶ。辛く苦しい環境でも、笑顔を絶やさないマンガのヒロイン“キャンディ・キャンディ”のようだ、ということである。
「僕が<SHINHWA>のキム・ドンワンじゃなくて、“プー太郎”キム・ドンワンだったら、僕も果物を売って、ビルの窓ガラスを磨いていたでしょう。今もコイン入れはいつも持ち歩いているし、レストランのメニューに書かれた金額を気にしています。倹約精神だけはチョンウと同じです」
インタビューの終わりに彼は「もうちょっとナマケモノにならないと」と言った。まだ半分以上も残っているドラマのために、自分の体を大事にしよう、ということである。これまで不眠症になるほど演技に取り組み、仲間の俳優たちから“ガンバリ中毒者”とあだ名されるほどがんばって演じてきたという。
「<SHINHWA>のメンバー同士でもライバル意識はあります。エリックやチョンジンみたいに、僕がスター性があるわけでもないし。でも、一つずつ何かを成し遂げていくたび、その気分が僕を“ガンバリ中毒者”にしていくんです」
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