ヤン・ジヌ の最新ニュースまとめ
映画『青い自転車』は、偽物の手を持つドンギュ(ヤン・ジヌ)のストーリーである。実際に片足が不自由なクォン・ヨングク監督は、「障害がある人間の人生は、一般の人々の期待ほど劇的ではない」「家族とどんな痛みを共にするのかを、この映画を通じて見せたかった」と、制作意図を明かした。そうした理由から、映画はとても穏やかな視覚で、ドンギュの人生を記録していく。病気になった父(オ・グァンロク)の面倒を見るドンギュは、改めて幼少期の思い出を振り返りながら、父親の存在を再確認する。口数が多かったり気立てが優しい父親ではないが、ドンギュへの彼の気持ちがどれくらい暖かいのかを、カメラは繊細に捉え、観客の視線を引く。
子供たちにからかわれ、学校に行きたくなくても、右手が不自由で自転車に乗ることを嫌がっても、父親は人生をあきらめないようにと、ドンギュを見守る。例えば水の流れが強い川を渡る時、父がドンギュに勧めたのは、石を積むことだった。それは大変だが、最小限、水の流れに巻きこまれるのは止められるというのが、父が伝える人生の知恵だ。もちろん、右手が義手のドンギュの人生は辛く大変である。仕事を探すのも、恋人の両親に結婚の承諾をもらうのも容易ではない。ところが映画は幸いにも、決して大げさにドンギュの人生に希望を吹き込まない。右手が不自由なドンギュが、父の愛やハギョン(キム・ジョンファ)と新しい恋をしながら、どのように人生を生きていくのかを、ただ淡々と見つめるだけだ。
1歩下がって見守ると、彼らの生きていく様子は濃厚な香りを漂わせる。互いを思いやる感情がそのままにじみ出る映画は、“関係”から発揮される“力”を捕らえる。特に2人の俳優、ヤン・ジヌとオ・グァンロクの自然な演技を通じて表現される父と子の愛情は、この映画が伝える魅力として申し分ない。
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<b>ヤン・ジヌ 「撮影1か月前から義手をしていました」</b>
<b>最新作『青い自転車』ドンギュ役</b>
彼を目にしたとたん、「こんなに優しそうな顔で、どうやって芝居をするんだろう」と思ってしまった。しかし、インタビューが始まると、自分の芝居に対する考えをはっきりと語る様子に、静かなカリスマ性が感じられる。
「作品に出演する度に、自分の芝居に限界を感じます。でも、常に挑戦することができることが楽しい。それが、僕が芝居を続けていけるパワーですね。」
俳優ヤン・ジヌ(28)の言葉だ。
去る2003年のSBSドラマ『大望』でデビューした彼は、同年に『黄山ヶ原(ファンサンボル)』で初めてスクリーンに踏み出した。また、『達磨よ、ソウルへ行こう』(2004年)では、イケメンの僧侶として登場し、般若心経をラップで読み上げて見せた。
彼が初めて主役を努めた映画『青い自転車』が、去る19日に公開された。
『青い自転車』は、義手で生きなければならない障害者ドンギュ(ヤン・ジヌ)が、父親(オ・グァンノク)やガールフレンド(キム・ジョンファ)といった周囲の人々の愛によって、堂々と生きていく方法を学ぶ過程を、暖かい視線で描いた作品である。
俳優にとって、初主演作の意味は何だろうか。
「作品に、完全に浸って生きるということです。端役や助演の時は、出番も多くありませんから、現場には時々行けばいいですが、今回の映画では、ドンギュが登場しないシーンがなかったんですよ。毎日のように、一番最初に現場に行って、一番遅くまで残っていました。そうしたら、作品への愛情が強くなりました。」
それだけではない。自分に与えられたドンギュというキャラクターを作るため、絶えず努力したという。
「撮影の1か月前から、監督と何度も打ち合わせをして、ドンギュという人物に肉づけし始めました。また、ドンギュが20年間体験している苦痛を味わうために、1か月間、義手を着用して過ごしました。」
今回の映画に出演してみて、彼は家族、特に父親を見直すようになったという。
「ドンギュにはもうひとつの障害があります。父親に対する感情を、そのまま表現できないんです。僕にも、そうした障害があります。他の人とはちゃんと話ができるのに、父の前だとまったく言葉が出てきません。父への愛を、無邪気に表現できないんですね。一日二日で変えることはできませんが、少しずつ心を開かなきゃいけませんね。」
映画中、ドンギュは障害者であるという理由で、ガールフレンドの両親から結婚を許してもらえない。とうとうガールフレンドと別れざるを得ない状況に置かれたドンギュのセリフ。
「君を愛するには、たくさんの資格が必要みたいだ。僕には自信がない。」
ヤン・ジヌは、このセリフが最も印象に残っているという。
「僕は僕の彼女が不治の病にかかったとしても、愛し続けると思います。胸が張り裂けそうな想いを感じられる人なら、どんな問題も乗り越えられるはずです。」
彼は、これから様々な役を演じたいという。
「来月クランクイン予定の『セブンデイズ』では、麻薬に溺れる男の役です。これからは、誰も僕だと気づかないほど変身してみたいですね。悪役でもマヌケな役でも構いません。それと、1回ぐらいはプレイボーイにもなってみたい。(笑)」
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