韓国を訪問中のイラク・マラキ首相は12日、原油開発などイラクの経済領域に韓国が寄与することを希望すると述べた。ソウル市内のホテルで記者会見を行ったもの。今回の訪韓目的については、「イラク内ではまだ紛争が起きているものの安定を取り戻しているという信号を送るため」と強調した。
 マラキ首相は、訪韓期間中に韓国企業家らと会い、韓国企業はイラク再建事業への参与を望んではいるものの情報が不足していることを知ったと述べた。首相はイラクの状況について説明し、「開発の扉は開かれている。天然資源をともに開発するパートナーを待っている」と伝えたと紹介した。イラク領土は広く多くの州があり、多くの場所で情勢は安定していると強調。未来を楽観しており、韓国企業が多く参入することを期待していると強く述べた。今回首相とともに訪韓した石油相、電力相、産業相、公共事業相らが韓国企業と実務的な話し合いをしたと紹介し、「韓国企業家がイラクを訪問し機会を直接確認してほしい」と呼びかけた。また、韓国企業は過去にイラク再建事業に参入しイラク国民に良い印象を残していると評価し、イラク政府は韓国と強固なパートナーシップを構築することを望んでいると重ねて主張した。

イラクに派遣されている韓国軍部隊については、記者から駐留期間などに関する質問を受け、「イラク軍が来月からアルビルなど3地域での治安維持責任の移譲を受けることになっているため、韓国軍部隊もこれにあわせ減軍できる」との見方を示した。しかし、治安の空白が生じないよう段階的な減軍を行う必要があるとし、韓国、イラク、多国籍軍間で話し合いと合意を行わなければならないと説明した。しかし、新安定政策はバクダッドからイラク全域に拡散しており、軍撤退までにはさほど長くかからないとする考えを示した。


Copyright 2007(C)YONHAPNEWS. All rights reserved.

Copyright 2006(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0