判決を受け裁判所から出てきた鄭夢九被告=5日、ソウル(聯合)
判決を受け裁判所から出てきた鄭夢九被告=5日、ソウル(聯合)
ソウル中央地裁は5日、693億ウォンの不正蓄財などで会社の資金900億ウォンを横領し、系列会社に2100億ウォンの損害を与えた容疑で起訴されている現代自動車会長の鄭夢九(チョン・モング)被告に対し、懲役3年の実刑判決を下した。ただ防御権の保障などを理由に、法廷拘束はしなかった。

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 裁判所は判決で「被告人が現代自動車グループ会長の地位を利用して短期間に大規模な蓄財を行い、恣意的に使用した行為は企業経営の健全性と自律性を害す行為だ」とし、こうした不正の慣行は根絶すべきだと述べた。裁判所は不正蓄財と横領、現代宇宙航空の有償増資過程での背任、現代鋼管の有償増資過程での背任など、鄭被告に対する公訴事実4点についてすべて有罪と判断した。

 鄭被告は2001年以降に、693億ウォンの資金を不正に蓄財するなど900億ウォンの会社資金を横領したほか、自動車部品メーカーのボンテックをグループ傘下に収める過程で第3社割当増資を行い、親族と関係会社に実際の価値よりもはるかに低い価格で新株を割り当て利益を得るなどし、起亜自動車に損害を与えた容疑で起訴された。また、1999年から2000年にかけ、清算が予定されていた現代宇宙航空の債務に対する鄭被告個人の連帯保証責任を免れるため、系列企業を有償増資に参加させたほか、資金難に陥っていた現代鋼管が有償増資を実施する際に、損失が予想されるにもかかわらず、オフショアファンドを立ち上げ、現代自動車と現代重工業の資金を増資に使った容疑でも起訴されていた。

 一方、鄭被告とともに起訴された現代自動車グループ副会長の金東晋(キム・ドンジン)被告には懲役2年6月、執行猶予4年が、現代自動車財経本部長の李廷大(イ・ジョンデ)被告と購買総轄本部長の金承年(キム・スンニョン)被告にはそれぞれ懲役2年6月と執行猶予3年が言い渡された。


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