金大中(キム・デジュン)前大統領は26日、過去の先輩らと自分は大統領選挙で政策で対決できなかったと振り返り、「来年の大統領選挙で誰が当選するかは別として、フェアプレーで政策中心の対決になることを希望する」と述べた。

 聯合ニュースとの特別会見に臨んだ金前大統領は、政策対決により国民が政策を見極めて判断する選挙になってこそ政治が発展し、国民の和合と相互尊重の雰囲気を醸成できると強調した。今回は保守派、改革派、中道派も参加する選挙になるため公然と政策で対決することができるとし、マスコミにそうなるよう誘導することを呼びかけた。

 次期大統領選挙の主な争点として北朝鮮に対する包容政策を継続するかどうかが浮上するとの見通しについて、「誰が当選しても変えられない」と明言した。政策のかじを切り、開城工業団地の撤収や金剛山観光の中断に踏み切っても何の役にも立たず、緊張は高まるとの見解を示した。与党の一部で新党結成に向けた動きが加速していることについては、「自分が関与することは役に立たない」と述べた。

 北朝鮮の核問題と関連し金前大統領は、6カ国協議と金融制裁問題をめぐる米朝直接対話で相手側が何を考えているかを把握したのは所得だと評価した。その上で、速断はできないが来年は悪い方向よりや改善された結論が出るとの見方を明らかにした。

 政界の一部で取りざたされている南北首脳会談推進については、政府関係者に首脳会談を進めた方が良いとの認識を伝えたという。自身の訪朝可能性については、「南北双方が平壌訪問を望むなら行くが、双方が接触を望まないのに現職大統領ではない自分が行くことはできない」と述べた。


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