聴聞会で神経質な表情を見せる禹氏=22日、ソウル(聯合ニュース)
聴聞会で神経質な表情を見せる禹氏=22日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領の親友、崔順実(チェ・スンシル)被告の国政介入事件をめぐる5回目の聴聞会が22日、国会で開かれた。青瓦台(大統領府)で政府高官の監察などを担う民政首席秘書官だった禹柄宇(ウ・ビョンウ)氏が証人として出席し、崔被告について「現在も(個人的に)知らない。ニュースで見た」と主張した。 2015年に民政首席秘書官のポストに昇格した禹氏は今年10月末に辞任した。崔被告の国政介入を知りながらも黙認、または手助けした疑いが持たれている。これまでも疑惑解明に向けた重要証人として聴聞会に呼ばれていたが出席せず、検察で事情聴取を受けた11月上旬から身を隠していた。 禹氏は一連の疑惑について国会議員から「根拠のない疑惑なのか」と質問されると、「そう思う」と淡々と答えた。 崔被告が青瓦台を自由に出入りしていたとの疑惑に関しては「知らなかった」と述べた。 また、朴大統領について、「いつも私に『国民と国のために取り組まなければならない』と話した。その真意を信じるため、尊敬している」と述べた。 元検察官の禹氏は首席秘書官時代、家族経営の会社の資金横領などの不正疑惑が取り沙汰され、野党が解任を要求していたが、朴大統領は拒否し続けた。 禹氏をめぐっては、旅客船「セウォル号」沈没事故の検察捜査チームに電話をかけ、海洋警察の家宅捜索対象について意見を述べるなど圧力を行使したとの疑惑も浮上している。
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