実際に見ると“パーフェクト・ガイ”という言葉が浮かんだ。これだけの人物はハリウッドや韓国にもそうはいないと思われた。
その俳優とは、ダニエル・ヘニー。映画『ミスター・ロビンの口説き方』(監督:キム・サンウ/制作:サイダスFNH)で、クールで知的なCEOを演じるダニエル・ヘニーは、始終一貫して笑顔を絶やさず、卓越した(?)韓国語ヒアリング能力を披露してみせた。

ダニエル・ヘニー の最新ニュースまとめ

<b>●ダニエル・ヘニーがパーフェクトガイになるまで</b>
イギリス系アメリカ人の父と韓国人の母の間に生まれたヘニーの祖父と父親は、2人ともエンジニアだった。彼の故郷であるミシガン州カルスンシティは、ヘニーの表現を引用すると、生活するのに大きな支障はなく、住民のほとんどが満足しながら暮らしているが、とても退屈な場所でもあった。しかしヘニーの母親は、彼に韓国とアジアを教え、より広い世界を見る目をしっかりと植えつけた。

「母が僕を、常に広い視野で、大きな夢を持つように励ましてくれました。おかげで、こうして韓国で活動できるようになったんです」
ヘニーがカルスンシティを抜け出すために、最初に選んだのがバスケだった。バスケでNBAに進出することになれば、自然にカルスンシティを抜け出せると思ったのだ。ヘニーは努力の末、カルスンシティで最高のバスケ選手となったが、NBA進出は失敗に終わった。それほどNBAは甘くなかった。しかし彼は、カルスンシティを抜け出して、もっと広い世界に行かなくてはという欲が、一段と強まっていることに気づいた。

ヘニーは香港などでのモデル活動を経て、MBCドラマ『私の名前はキム・サムスン』のヘンリー役で、韓国での知名度を上げた。その後、人気は上昇。そのイメージは“パーフェクト・ガイ”。彫刻のような容姿と、ドラマで見せた彼の誠実で寛大なイメージが、彼の実際の姿と大差なかったからだ。
「正直言って、本当にあれほど優しく謙虚な性格なわけがあるか?会ってみたら生意気なはずだ」と考えていた人々がヘニーに直接会うと、全員が“完璧なナイスガイ”である彼を認めざるを得なかった。

結果、ヘニーは一時、自らも重荷に感じていた“パーフェクト・ガイ”のイメージを、さらに固めたこととなったのだ。
「最初はとても重荷でした。僕は実際、完璧な人間ではありません。僕にも機嫌の悪い時や失敗する時があります。でも今は、“パーフェクト・ガイ”をあまり気にしないようにしています。そういう風に見てくださることに、感謝するだけです」


<b>●ダニエル・ヘニーが持つ劣等感</b>
ドラマとCMに続き、初めて『ミスター・ロビンの口説き方』で映画デビューを果たすダニエル・ヘニーにも、劣等感はある。

ヘニーは最近、映画のオリジナルサウンドトラックに収録された『Kissing Me』を、オム・ジョンファと一緒に歌った。しかし、歌を歌ったという事実だけで、とても困ってしまうような頼みごとをされる。実は、歌うことに全く自信がないという彼だけに、こうした頼みごとを受ける時は、戸惑いを隠せないという。
「僕が一番、自信ないのが歌を歌うことです。特に韓国の人たちはとても歌が上手なので、韓国では僕の歌唱力に劣等感を持っています」
事実、『Kissing Me』に参加する時も、所属事務所にはヘニーを説得するのに四苦八苦だったという。彼は今回の映画で、歌だけでなく、生まれて初めて演じるキャラクターに、とても悩んだと打ち明けた。

彼が演じたロビンが、ハーバード大学出身のCEOである上、クールな性格の持ち主で、彼の本来の性格とまったく合っていないためだ。それだけでなく、キム・サンウ監督は彼に、映画『プリティ・ウーマン』のリチャード・ギアのような演技を求めた。
「リチャード・ギアは偉大な俳優です。僕がどうやったらリチャード・ギアみたいな芝居ができるでしょうか。それでも今回、無事にロビン役を演じきれたのは、監督とオム・ジョンファさんのおかげです」
彫刻のような容姿だけでなく、謙虚で人を気遣う能力がずば抜けているヘニーなので、彼の完璧な(?)人気を疑う余地はなさそうだ。

ヘニーは、自身のデビュー映画への関心とファンの愛情に応えるために、映画もドラマも一生懸命努力したいと語った。


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