MBC水木ドラマ『新入社員』が“ソンテ・ジレンマ”に逢着した。
ソンテ(チョン・ジン)は、劇中でカンホ(ムン・ジョンヒョク=エリック)のまたとない大親友で、ストーリー展開における味わい深い役を果たしているキャラクター。
一流大学経済学科を卒業した彼は、視聴者に青年失業の問題を提起し、コミカルなドラマに現実的な問題を投げかけ、ドラマに重みを加えている。こうした役割のため、ソンテ役を演じるチョン・ジンは、視聴者の関心を引きつつ人気を得ている。
こうしてソンテの人気が急浮上したため、『新入社員』の制作陣は予想だにしなかった困難に陥った。
当初のシノプシスによれば、ソンテは現実を悲観して自殺する人物として描かれているのだ。しかし、主人公に劣らず視聴者から熱烈な支持を得ているソンテが自殺するのは何とも衝撃的。
すでに一部の視聴者たちは、ソンテが自殺するということを念頭において、口惜しがっている。フリーターではあるが、独自の経済理論を説破する“隠れた人材”を重用せずに放置するのは、虚構のドラマであってもひどすぎるという反応だ。
もちろん制作陣も、現在第9話が放送されている時点でソンテ役の比重を認めている分、役割の展開をめぐって頭を悩ませている。シノプシス上でソンテは何話で自殺するかは知らされていなかった。
『新入社員』制作陣関係者は「当初ソンテの自殺は、最近の社会現象を痛烈に批判しようという意図がありましたが、正直役の比重を念頭に置いた現在の状況から、ソンテの自殺は否定的なので相談中です」と、“ソンテ・ジレンマ”を語った。
20日の第9話で、ソンテは初月給をもらったカンホと屋台で酒を飲む。このシーンについて一部のファンは、いつものソンテらしからぬ静かな様子を惜しんだ。ソンテは涙ぐむカンホを、真摯な目で見つめ、まるではく製にされた天才のような陰鬱さを見せ、深い友情を表している。
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