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南北の離散家族はこの日午後4時30分から、金剛山(クムガンサン)の離散家族面会所にて5回目となる行事であり、2日目最後の面会となる団体面会が行われた。
2歳の時に分かれて韓国側で暮らす娘イ・ジョンスクさん(68)に会った、北朝鮮側の最高齢者リ・フンジョンさん(88)は、家族がバラバラになる前に歌って楽しんだ歌を会場で披露した。
「夢見る白馬江」というタイトルのこの歌は、韓国・忠清南道(チュンチョンナムド)の禮山(イェサン)郡が故郷であるフンジョンさんが若い頃に歌っていた歌で、娘のジョンスクさんは母親から「あなたのお父さんがよく歌っていた歌だ」と聞かされていたという。
フンジョンさんは一つも歌詞を間違えることなく歌い、ジョンスクさんは父の手をぎゅっと握ったまま聞き、また韓国側の家族は目頭を熱くした。
ジョンスクさんは「私が小さい頃にお父さんが歌ってくれたと言って、お母さんが歌ってくれていた」と言いながら、一部を一緒に口ずさんだ。
するとフンジョンさんは「この歌を知っているのか?」と驚き、「北朝鮮では、この歌は歌ってはいけないんだ」と止めた。
ジョンスクさんが「父さんにだけ歌ってあげたい」と言ったが、フンジョンさんは「だめだ」と娘を止めた。
また、韓国側で暮らす妹ウォン・ファジャさん(74)に会った北朝鮮に暮らす兄ウォン・ギュサンさん(82)は、金日成総合大学を卒業し、党幹部での生活を50年以上続けてきた。
ギュサンさんはこれを認識したように、韓国側のマスコミのインタビューや取材を避ける姿を見せた。
しかし家族には「南北に散らばった家族が、みんな一緒に会えたらいいのに」とし、「我々も統一のために努力しているが、韓国側も準備をきちんとしなければならない」と頼んでいた。
再会会場のあちこちで2泊3日という短い時間が終わるのを惜しむ姿が目についた。
一部の家族は、水をコップに注ぎ「また会いましょう」と言って乾杯し、「次回は他の家族も連れて来てくれ」と頼んだりしていた。
また取材陣に「手が震えるから代わりに手紙を書いてほしい」と言い、今回の行事に参加できなかった家族に送る手紙を託したりする人もいた。
再会が行われた金剛山には、家族らが別れを惜しみ、悲しむ気持ちを表すかのように、しとしとと雨が降った。
南北の家族は、多数の高齢者が含まれていたにもかかわらず、健康に大きな問題がなく、再会行事の日程を無事に進めている。
今日までに計5回、10時間の再会を終えた南北の家族は、22日午前9時に2時間の最後の面会を終えて、再び約束のない別れをすることになる。
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