中盤は、ホンギ、ジェジン、スンヒョン、3人のボーカルを活かしたパートへ。彼ら自身の葛藤と希望を曲にした「To The Light」では、会場のペンライトを消させて、暗闇で歌うジェジンから、ホンギが歌うサビでファンが手にしたケータイの白い光がフロアを満たす幻想的な光景を作り出した。自分たちの楽曲の世界観をファンと一緒に作り出す演出力も、ライブバンドならでは。
「雨」をテーマとしたバラード・パートでは、ホンギ自らがアコースティックギターを弾いて、ONE OK ROCKのTakaとふたりで作った「My Birthday」を披露。「テンション上げろ~!」というホンギの雄叫びで始まった終盤は、「シアワセオリー」からまたもイッキに駆け抜ける。さらに横浜公演では、これまでのツアーステージでは演奏されなかったアルバム収録曲「Orange Days」を特別に披露。ラストはアルバムのタイトル曲でもあるTakaとのコラボ曲「Primavera」で締めくくった。
MCでは「実は、次、いつライブができるか決まってない。しばらくできないかも……」と神妙な顔でファンをザワつかせたホンギ。最後の最後に9月16日に発売される15枚目のシングル「PUPPY」のリリース発表と、9月28日のZepp Nagoyaを皮切りにスタートし、10月29日の日本武道館でファイナル公演を迎える「FTISLAND 5th Anniversary Autumn Tour 2015 “Where's my PUPPY?”」を発表、「FTISLAND」史上壮大なイタズラを仕掛け、「いつもと同じじゃつまんないじゃん!FTISLANDは止まりません」と、笑うところも彼らしい。秋には、5周年のアニバーサリーイヤーの集大成ともいえる2度目の武道館で、どんなライブを見せてくれるか、期待が高まる。