統一部の李鍾ソク(イ・ジョンソク)長官は22日、「統一部長官だから南北関係だけを重視するとの先入観を持たれているかもしれないが、大韓民国の未来のために韓米同盟と南北関係の両方をきちんと導くことが重要だ」と述べた。ソウル市内のホテルで開かれた民主平和統一諮問会のワークショップで講演した。
 李長官は、米国の立場としてもまず韓国が韓米同盟の重要性を話すことで両国関係が均衡的、互恵的に発展できると強調した。日米同盟は中国を牽制(けんせい)しようとする構造だが、韓国は中国抜きでは生き残れず韓米同盟は中国を抱き込んだ同盟で、これを強化することは北東アジアの協力と和解の秩序を守ることになると主張した。

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 一方、北朝鮮に対するコメや肥料の支援再開問題については、北朝鮮が6カ国協議に復帰すれば支援を再開するつもりだと説明した。北朝鮮のミサイル発射後、多くの人から対北朝鮮政策を変更するよう指摘されたが、対北朝鮮政策の駆使には多くの目的があり簡単には変えられないとした。韓国なりに北朝鮮に対し影響力を持ち、よって立つ所があってこそ、さまざまな状況に対処できると述べた。当面の状況を正確に把握しながら15~20年後を見据え戦略を練るべきだとした。

 また、国連安全保障理事会の対北朝鮮決議案は大量破壊兵器と関連する財源や技術移転を禁じるもので、一方的な交易・投資の禁止や中断を促すものではないとの考えを示した。開城工業団地や金剛山事業に関し、韓国は国際的に努力しており、韓米首脳会談でも両国がともに研究していくことにしたと説明した。民間が市場原理に従いこれらの事業を進めるのを、政府はサポートするという方針だ。

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