海外資源開発融資詐欺と横領容疑で令状実質審査を控えていた建設・開発会社「京南企業」の前会長ソン・ワンジョン(成完鍾)氏(写真)が失踪して7時間後、遺体で発見された。(提供:news1)
海外資源開発融資詐欺と横領容疑で令状実質審査を控えていた建設・開発会社「京南企業」の前会長ソン・ワンジョン(成完鍾)氏(写真)が失踪して7時間後、遺体で発見された。(提供:news1)
海外資源開発融資詐欺と横領容疑で令状実質審査を控えていた建設・開発会社「京南企業」の前会長ソン・ワンジョン(成完鍾)氏(64)が失踪して7時間後、遺体で発見された。

 警察は、ソン前会長が9日午後3時32分ごろ、ソウル北部にある北漢(プッカン)山の登山路から30mほど離れた地点にある木に首をつって死んでいるのが、警察犬ナロによって発見されたことを明らかにした。

 現場から10mほど離れた場所には、ソン前会長の携帯電話2台があった。

 警察は連絡を受けた9日午前8時12分ごろから遺体発見まで1500名に達する警察、ヘリ3台などを投入して7時間の大規模捜索を行なっていた。

 ソン前会長は9日午前5時11分頃、登山服に白い野球帽と金縁のメガネ、黒いジャンパーなどを身につけて徒歩でソウル市内の自宅を出て行った。

 家を出て3時間ほど過ぎ、ソン前会長の遺書を発見した長男が午前8時12分頃、近くの派出所に行って失踪手続きをし、警察はすぐに捜索作業にあたった。

 ソン前会長が所有していた携帯電話2台に対して位置追跡をした結果、警察はソウル市鐘路(チョンロ)区付近から移動していることを確認し、警察1500名ほどを投入して捜索にあたった。

 午前11時頃、携帯電話の信号が浄土(チョント)寺付近からであることを確認した警察は、ヘリ3機と警察犬5頭を追加投入した。

 捜索7時間で場所の範囲を狭めるのに特化した捜索犬ナロが、木に首をつっているソン前会長の遺体を発見した。

 ソン前会長が自宅に残した遺書は「母さんの墓の横に埋めてくれ」という内容だったことが明らかになっている。

 ソン前会長は、9日午前10時30分に令状実質審査を予定していた。検察は、6日にソン前会長に対する特定経済犯罪加重処罰法上詐欺・横領と、資本市場法違反容疑で事前拘束令状を請求していた。

 検察によると、ソン前会長は粉飾決算で会社の財務・経営状況を捜査して韓国石油公社と鉱物資源公社、国策金融機関である輸出入銀行などから資源開発事業の名目で800億ウォン(約88億円)の政府融資金と貸し出しを受けていた容疑がかけられていたという。

 ソン前会長はこの過程で、2008年から2013年まで資源開発工事進行率と工事金額、収益などを操作し、9500億ウォン(約1000万円)台の粉飾決算をしていたことがわかった。

 ソン前会長は8日に記者会見を開き「石油及びガス探査事業4件に653億ウォン(約72億円)を投資したが、321億ウォン(約35億円)は成功払い融資で支援を受け、独自の資金として調達した332億ウォン(約36億円)は全て損失処理をした」とし、「京南企業は前政権時代に特別な恩恵を受けたのではなく、被害者である」と主張していた。


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