Copyright 2015(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0
韓国検察 ポスコへの捜査本格化=系列社の裏金疑惑で
【ソウル聯合ニュース】韓国鉄鋼最大手ポスコの系列会社、ポスコ建設の裏金疑惑を捜査中のソウル中央地検は7日、ポスコの取引先の鉄鋼会社、コスティルを家宅捜索した。 ポスコ建設はベトナム建設事業担当者が現地の下請け業者に支払う代金を水増しする手口で100億ウォン(約10億9800万円)台の裏金を作った疑いがもたれており、検察が先月13日から捜査に着手した。 これまでポスコ建設の疑惑解明に集中してきた検察の捜査の矛先は、コスティルへの家宅捜索を機に、ポスコの鄭俊陽(チョン・ジュンヤン)前会長や政官界関係者にも向けらる見通しだ。 コスティルは、ポスコグループの中核企業、ポスコからスラブを購入し、鉄線などに加工して販売している。韓国鉄線市場でシェア首位の企業で、線材分野では取引規模が大きい。 コスティルの朴在千(パク・ジェチョン)会長は鉄鋼業界では顔が広いことで知られ、鄭氏はもちろん、李明博(イ・ミョンバク)前政権の主な関係者とも親交が深かったとされる。 検察はポスコがコスティルとの取引過程で代金や売り上げに関する記録などを操作して裏金を作り、脱税した容疑などを把握した。特に2007年から最近までの両社の取引内容を集中的に分析している。朴氏に対しては業務上横領および背任の容疑が適用され、出国禁止措置が取られた。 検察の内外では鄭氏と親交がある朴氏がポスコの裏金作りやロビー活動の窓口の役割を果たしたのではないかとの見方が出ている。 また、捜査がポスコの不正や政官界へのロビーに関わったとみられる別の企業に拡大され、ポスコグループまで及ぶとの観測もある。 hjc@yna.co.kr