イ・ビョンホン の最新ニュースまとめ















俳優イ・ビョンホン。最近のようでいて遠いドラマ『美しき日々』を、始めて見たのが2001年。それから何度も彼と出会った。彼に対する感じは、ある意味、嫌になるほど変りがない。彼は明るく、素直でユーモラスな人だ。しかしどんな瞬間も“俳優イ・ビョンホン”というオーラを完全に脱ぎ捨てたりはしない。今回のインタビューでもそうだった。

「インタビュー時間が短すぎる」と不満を言うと、「元々、僕と一緒にいると時間が早く過ぎてしまうものです」と、“俺様ジョーク”を飛ばしたりするが、映画の話が始まると「大衆の嗜好よりは、自分にとって意味があるかどうかが大事」と、きっぱり断言する。
親しいようで甘くない。それが“スター、イ・ビョンホン”の私生活をめぐる噂にはレーダーを張り巡らしながらも、“俳優イ・ビョンホン”の仕事には無限な信頼を持たせる、彼ならではの力だ。

<b>甘い人生、甘い経験</b>
「苦労話はやめましょうよ。もう話すのもウンザリしてきました」
最初から彼がクギをさす。映画『甘い人生』で、ボスの右腕として固く信頼されていたが、一瞬の迷いで奈落に落ちてしまう組織の“ナンバー2”を演じたイ・ビョンホン。1週間ロープにしがみつき、穴に生き埋めにされたり、数々の“受難”を体験した。
「毎日撮影が終わって帰ると、スリ傷にアザ、鼻からは土が出てくるわで、“俺は今、何してるんだろう”って思いました。でも、それと同時に、“今日一日も無事に耐え抜いた”と、何だかわからない快感があったんです。これってマゾ的なものなのかな?」
“カッコいいノワール”であるこの作品を撮影しながら、彼が心配したのは“カッコ良すぎたらどうしよう”ということだったそうだ。
「コートをなびかせながら銃を撃つシーンにも、現実感が必要です。“カッコつける”行動一つ一つに“人のニオイ”を吹き込むこと、それが一番難しい課題でした」

<b>今、幸せ?</b>
 イ・ビョンホンは、現在トップにいる。韓国で準備中のほとんどの映画シナリオが、彼の手に入り、彼はその中で気に入ったものを選べばいい、“権力者”である。
「それで幸せですか?」と訊いてみた。顔中に静かな笑みが広がり、ゆっくり固まる。
「選ぶ力もなく、誰もわかってくれない時があったし、その頃に比べたらずっと幸せです。それを忘れてしまいそうで心配です。だから、些細なことでイライラする度に、“ああ、自分は今すごく幸せなんだ”と、何度も自分に言い聞かせています。一種のマインド・コントロールですね」そう言って、そっとつけ加える。「それでも欲が出てしまいます」と。

少数のマニアたちから熱烈な支持を得ている芸術映画にも出演したがっており、演劇やミュージカルにももうすぐ挑戦するつもりだそうだ。彼の言った言葉がピッタリ当てはまる。“望むままにできるから”ではなく、“まだ望むものが多すぎるから”彼は幸せな俳優なのだ。

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