「少女時代」ジェシカの「解雇」または「脱退」のニュースが日中韓の芸能界を震わせている。(提供:OSEN)
「少女時代」ジェシカの「解雇」または「脱退」のニュースが日中韓の芸能界を震わせている。(提供:OSEN)
少女時代ジェシカの「解雇」または「脱退」のニュースが日中韓の芸能界を震わせている。9人組のガールズグループ「少女時代」は早速8人組に。突然の出来事にファンの衝撃も大きい。

ジェシカ(元少女時代) の最新ニュースまとめ

 ジェシカは何故「二者択一」を迫られたのか?所属会社の「SMエンタテインメント」(以下、「SM」)や他のメンバーは、何故ジェシカに「二者択一」という「極端な選択」を迫ったのか?

 今回のジェシカ騒動の背景には、ジェシカ本人の「夢」や「未来に対する不安」や「副業」または「サイドビジネス」というキーワードが存在する。ことしの8月6日、「SM」の許可を得た上でジェシカがローンチしたファッションブランド事業が今回の沙汰の火種だった。

 そして、このファッション事業に「投資家」兼「パートナー」として関わっているのが、昨年から彼女の交際相手と囁かれていた韓国系アメリカ人のタイラー・クォンだ。

 「少女時代」が8人組になってしまうことは、「SM」として大きなリスク。しかし、「SM」は、9人組の「少女時代」のままファッション事業が進むことがもっと大きなリスクだと判断した訳だ。

 一体、どのようなリスクが予想されたのだろうか?その疑問に対するヒントは、やはりタイラー・クォンになる。

 彼は、アメリカのミシガン州立大学の経営学科出身。同分野のアメリカの大学ランキングで常に上位に入る大学だ。卒業後、世界的な投資ファンドの「ゴールドマン・サックス」や「JPモルガン」を経て、現在は、「コリデル・グループ」というベンチャー・キャピタルの芸能部門CEO(最高経営者)として働いている。

 しかし、ジェシカとの恋愛は、どうもただの男女交際には見えない。ジェシカの彼氏がたまたま投資事業家だったわけではなく、野望を持つ事業家が彼女の心につけ込んだ構図が浮かび上がるほど、いくつか思いあたるところがある。

 まずは、事実上、彼の提案で立ち上がったブランド「BLANC」だが、事業計画書の内容がお粗末であることが報道されている。
 
ことし8月のローンチ時点ではサングラスの販売を開始し、2015年の春夏にはアクセサリー、秋冬には衣類部門まで事業を拡大するといった大まかな計画は見て取れる。

 しかし、そのほとんどは、「少女時代」ジェシカを未来のファッションデザイナーとしてアピールしている内容にとどまり、「収益性の根拠」や「事業の持続性」など、具体的な事業展開については何も触れていなかったとのこと。
 
 タイラー・クォンの投資会社「コリデル」は、元々は製造・流通業がメインだったが、近年エンタテインメント部門を設立し、芸能ビジネスへの投資に特化している模様。香港や上海にも支社があるようで、CEOとしてもアメリカでの事業より、アジアのエンタメ事業に興味を覚えているようだ。

 従来の投資家と言えば、「縁の下の力持ち」的な存在で、表に出ることを嫌がるタイプが多いが、タイラー・クォンは真逆のタイプと言える。持ち前の社交性を活かし、芸能人と知り合っては、自ら積極的にメディアに露出を図っている。

 有名芸能人と一緒に人の多い場所に現れたり、SNSで積極的に有名芸能人とのツーショット写真を載せたりするほど。

 香港でも人気アイドルデュオ「Twins」のメンバーで女優のジリアン・チョンと10か月にわたる公開恋愛をしているが、インタビューで同棲していることを匂わせたこともある。パパラッチに頻繁に写真が撮られていたことも偶然ではないかもしれない。

 アジア進出の足がかりとして、まずは母国語である英語が通じる香港を選んだタイラー・クォン。自分または自社の「認知度アップ」という目的を見事に達成し、今度は祖先の国である韓国に乗り込んだという訳だ。

 そして日中韓の共通アイドル「少女時代」ジェシカとの交際は、格好の宣伝になるということを熟した上での戦略的にアプローチしたとの見方すらある。まずは、「少女時代」ヒョヨンと知り合った後、かつてからファッションに興味を持っていたジェシカの心を見抜いたとのこと。
 
 タイラー・クォンとジェシカの出会いは、まるで映画のワンシーンだったと伝えられている。香港で買い物中だったジェシカが、クレジットカードが使えず困っていたら、突然彼が現れて代わりに支払ってあげたとのこと。その後も紳士的なマナーと明るさでジェシカのハートを奪うことに。

 交際に発展すると、SNSにそれらしい写真を度々投稿していた。「トップアイドル」というジェシカの立場を熟慮したとは思いにくい。そんな彼の行動が、事務所「SM」や他のメンバーから嫌われる原因になったかもしれない。

 果たして、彼は「一石二鳥」を狙ったのだろうか?

 一般人にとっては夢のまた夢のような話である「人気アイドルとの交際」と、「自分や会社の知名度アップ」という「二兎追い」を展開していたならば、現に、香港ではそれを実現しており、韓国でも彼の目的はすでに半分以上達成されたことになる。

 しかし、それだけなら、「SM」や他のメンバーがジェシカに迫った「二者択一」という「極端性」が説明できない。

 大口資産家に投資を募る際にも、バックに人気芸能人がいることは大きなメリットとなる。それほどシードマネーや資本金に恵まれていないとされるタイラー・クォンは、有名人との恋愛を自身の投資ビジネスの転機にしたとの見方もある。

 これまでは海外セレブのように立ち振る舞ってきたことで、一流芸能人と交わることができた彼だが、実は活動資金のベースはほとんど借金だと主張するメディアもある。

 そして、この数か月の間、「BLANC」事業は急ピッチでショップを増やし、すでに多額の投資金額が執行されたとの予測もある。

 もし、このような見方や主張や予測が本当ならば、何かのトラブルが「少女時代」に大打撃になる可能性も出てくる。「SM」が8人組「少女時代」体制より恐れていたことがこれならば、今回のジェシカ沙汰は綺麗に説明できるのだ。

 10代の時からアイドル・オンリーで生きてきたジェシカ。彼女の夢は応援したいが、果たしてファッションデザイナー兼経営者に大進化を遂げることは可能だろうか。

 現在、ジェシカとの結婚説を否定し続けているタイラー・クォンが仮にアメリカに戻ってしまう場合、ジェシカには何が残るだろうか?

 ジェシカのいない「SMタウン」は寂しい。



芸能手帳 - 「少女時代」ジェシカ 脱退論争 20141001
芸能手帳 - 「少女時代」ジェシカ 脱退論争 20141001




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