麗水海洋警察署と済州海洋警察署によると、4日午前1時19分ごろ、全羅南道麗水市の巨文島南東74キロ沖にいたモンゴル船籍の貨物船(4300トン)からの遭難信号を受信し、捜索活動が開始された。
事故発生当時、海上には秒速15~18メートルの強い風が吹き、波は3~3.5メートルと高く、波浪注意報が出されていたため捜索は難航した。
救命浮輪やライフジャケットなどの一部が発見されたが、事故を起こした貨物船は発見されておらず、沈没したものとみられる。
海洋警察は事故地点が韓国の領海から24キロ離れた場所であったことから、日本の海上保安庁にも捜索と確認を要請した。
遺体と救助された船員は最も近い済州島の病院に運ばれた。救助された船員の命に別状はないという。今後、赤十字を通じて北朝鮮と連絡をとり、板門店から送還することが検討されている。
海洋警察の関係者は「多少良くなったが現地の気象状況が相変らず悪く、捜索と救助をするのに難航している」とした上で、「海水がまだ非常に冷たく、時間が経過するほど生存の可能性が低くなるだけに、昼夜を問わず、総力を挙げる」と伝えた。
この貨物船は北朝鮮北東部の清津地域から中国へ鉄鋼製品を輸送中だった。
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