【ソウル聯合ニュース】ソウル市は27日、世界各地で自然保護活動に取り組む世界自然保護基金(WWF)の韓国本部がソウルに28日オープンすると発表した。本部はソウルグローバルセンターに設けられる。
 同市は2年あまりの協議の結果、同本部の誘致に成功した。WWFは会議設備、国際的な地位、環境保護への関心などを踏まえ、ソウルをアジアの環境関連プロジェクト推進に向けた「戦略的拠点」と位置づけたと説明。また、韓国本部運営のために、26億ウォン(約2億4600円)を今後5年間にわたり投資する。
 1961年にスイスで設立されたWWFは、約100カ国・地域で500万人以上の会員が活動している。設立後、100億ドル(約1兆200億円)以上を投資した非営利機構。
 地球温暖化対策の大切さを訴えるため、世界各地の高層ビルなどの照明を同時に落とすイベント「アース・アワー」、国際的に重要な湿地を保全するラムサール条約などはWWFの代表的な成果として知られる。
 ソウル市は本部の誘致で、世界的講演会を主催する「TED」とWWFによる国際会議「TED×WWF」や、2016年年次総会などグローバルな会議の誘致にも期待がかかる。温室効果ガスの削減に向けたエコマイル制度など、同市の環境保護政策の海外輸出も視野に入れているという。
 ソウル市とWWFは27日午後、朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長とWWFのマルコ・ランベルティーニ事務局長が出席する中、関連協約を締結した。

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