国情院の「協力者」とされる中国国籍の男=(聯合ニュース)
国情院の「協力者」とされる中国国籍の男=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】ソウル市職員の北朝鮮スパイ疑惑に関する裁判をめぐり、国家情報院(国情院)が提出した同職員の中国出入国管理記録などの証拠が偽造されたとされる問題で、検察は14日、国情院の「協力者」とされる中国国籍の男(60代)に対する拘束令状を請求した。
 男はソウル市職員の出入国管理記録などを偽造した疑いがもたれている。検察によると、男は中国籍の北朝鮮脱出住民(脱北者)で、韓国と中国を往来しながら、国情院の「協力者」として活動した。5日には検察の捜査を受けてからホテルで自殺を図り、ソウル市内の病院に入院したが、容体が回復したため、検察は12日に身柄を確保した。
 裁判は元脱北者でソウル市契約職員の男性被告が、脱北者約200人の個人情報を北朝鮮側に渡したとされる問題で行われている。
 国情院側は、被告が北朝鮮の指令を受けに訪朝したことを示すため、中国当局発行の出入国管理記録などを提出したが、中国当局は「偽造されたもの」と指摘し、証拠偽造疑惑が一気に表面化した。
 検察は男から出入国管理記録などの入手を依頼した国情院関係者らも司法処理する計画だ。

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