【ソウル聯合ニュース】韓国の作家、李寧熙(イ・ヨンヒ)さんが日本の第17回女性文化賞の受賞者に決まった。同賞選定委員会が10日、発表した。
 李さんは、「もう一つの万葉集」「天武と持統 歌が明かす壬申の乱」「日本語の真相」などの著書、1999年から発行されている隔月刊の李寧熙後援会会報「まなほ」を通じて、歪曲(わいきょく)された古代の韓日関係史の真実を明らかにしてきた功績が評価され受賞者に選ばれた。
 同賞は1997年に詩人の高良留美子さんが創設した。日本で文化創造の優れた実績を挙げた個人や団体に贈られる。
 受賞の知らせを受けた李さんは「『まなほ』を通じて日本の古代史の歪曲を日本の学界や知識人に知らせてきたが、高い評価を受けたことに感謝する。資金不足で発行が厳しい状況だが、韓日の古代関係史の研究と真実を知らせることにさらに努力を傾けたい」と感想を述べた。
 李さんは東京生まれで、1944年に家族と共に帰国した。梨花女子大学を卒業後、1954年に韓国日報新春文芸に当選し、文壇デビューした。韓国日報の文化部長、論説委員を歴任したほか、1981年に国会議員に当選し、国会公演倫理委員会委員長を務めた。日本古代史研究に関する著術や小説、エッセーなど韓国と日本で57冊の著作を出版した。
 同賞の授賞式は来月中に行われる予定。

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