【ソウル聯合ニュース】韓国青瓦台(大統領府)は4日、施設担当の行政官が蔡東旭(チェ・ドンウク)前検事総長に関連する個人情報を違法閲覧した事実が確認されたと発表した。
 行政官は、蔡氏の婚外子とみられる男児の個人情報を違法閲覧したと指摘されていた。青瓦台側は事実を確認中だとし、これまで立場表明を保留してきた。
 青瓦台の李貞鉉(イ・ジョンヒョン)広報首席秘書官によると、行政官は6月11日に携帯電話のショートメッセージでソウル市瑞草区の担当局長に蔡氏の婚外子とみられる男児の個人情報提供を要請し、家族関係などの情報を受け取った。
 蔡氏は9月に「隠し子疑惑」で辞任している。検察トップをめぐるスキャンダルの背景には、検察と青瓦台との対立があるとの指摘があった。
 検察は6月に大統領選介入疑惑がもたれている情報機関の国家情報院(国情院)や警察関係者らに対し、選挙法違反容疑を適用した。同容疑を適用することは現政権の誕生に国情院や警察が組織的に介入したことを認めることになりかねない。そうした中、青瓦台が法務部を通じて蔡氏を辞任に追い込んだという疑惑が出ていた。
 今回、青瓦台の行政官が蔡氏と関連した個人情報を閲覧したことが確認されたことで、蔡氏辞任に青瓦台の圧力があったとする疑惑はさらに広がりそうだ。

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