「Crying Nut」
「Crying Nut」
音源使用をめぐりロックバンド「Crying Nut」とアイドルバンド「CNBLUE」の法廷闘争が繰り広げられる中、まずは「Crying Nut」に軍配が上がった。

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 ソウル中央地検民事協議50部は、「CNBLUE」メンバーと所属事務所FNCエンターテインメントが「Crying Nut」メンバーを相手に「虚偽事実を流すな」として提起した仮処分申請を棄却したと25日、明らかにした。

 この争いは「CNBLUE」がデビュー直後の2010年6月、あるケーブル放送に出演し、「Crying Nut」の「必殺オフサイド」を使って公演したことから始まった。

 当時、音源は伴奏(MR)ではなく歌まで含んだ原曲であり、公演映像が収録されたDVDが翌年、日本でも販売された。

 「CNBLUE」は原曲の使用を放送局から要求され、これに従うしかなかったと説明。しかし、「Crying Nut」はことし2月、自身らの著作権を侵害したとして、「CNBLUE」を相手に損害賠償訴訟を起こした。

 「Crying Nut」は、マスコミとのインタビューを通して「著作権を強奪した行為に対する罪の代価を『CNBLUE』が払わなければならない」とし「我々『Crying Nut』の声が入った音源を使って、あたかも自分たちが歌っているかのようにリップシンク(口パク)をした」と訴えた。

 これに対して「CNBLUE」側は、このような発言は名誉棄損だとして仮処分を申請。著作権訴訟の判決が確定するまで、一方的な主張をしたり、公式サイトなどに提起したりすることは控えるよう要請した。

 しかし、裁判部は「Crying Nut」のインタビュー内容の大部分は訴訟直後に出たもので、問題の発言をこれからも続けていくとは見られない、として申請を受理しなかった。

 裁判部は「訴訟を提起した理由と経緯、自身たちの主張や心境に関する内容に過ぎない」とし「虚偽の内容をインターネット上に掲載し、『CNBLUE』の名誉を棄損する意図があったとするのは難しい」と述べた。

 なお、「Crying Nut」が起こした著作権訴訟は、同じ裁判所で1審が進行中だ。

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