ドラマ『マイガール』のイ・ドンウクが、ホラー映画『阿娘(アラン)』(監督:アン・サンフン/制作:ザ・ドリーム&ピクチャーズ)で、スクリーンデビューを果たした。

ソン・ユナ の最新ニュースまとめ

6月28日から公開されている『阿娘』で、彼が演じた役は新人刑事“ヒョンギ”。先輩刑事“ソヨン”役のソン・ユナと共演した。初の映画出演ということで、多少緊張した様子ではあったが、どんな結果が出るのか気にしている彼は、確かに“新人映画俳優”だ。
しかし、その内面には強い自信もある。『マイガール』の成功後、映画界に“逆着陸”できるロマンスやラブコメではなく、ホラー映画という“強い”ジャンルを選んだという点からして、そう考えられる。

『阿娘』で彼は、これまでドラマで見せた優しく穏やかな男ではない、新たな強いイメージで、観客との対面を試みた。

<b>ずっと挑戦し続けたい</b>
彼は挑戦的だ。自分が簡単にできることを選ぶよりは、難しくても新しいことを選ぼうとする。スクリーンデビュー作として『阿娘』を選んだのも、こうした彼の考え方があるからだ。

「少し難しいことをやりたかったんです。映画デビューでホラー映画を選んだら、周囲は意外だと思ったようですね。ホラー映画が大変なのはわかるけど、この際、やるなら最初から難しいことをやりたかったんです。僕にとっては新しい挑戦ですが、やってみたかったんです。『阿娘』のシナリオが気に入ったのも、作品を選ぶ決め手になりました」
彼がこうした姿勢をとるようになったのは、2004年のドラマ『拝啓ご両親様(父母様前上書)』がきっかけだった。

「以前は本当に芝居が下手だったんです。でも、『拝啓ご両親様』で多くを学び、新しいことにぶつかってみることが恐くなくなりました。この作品以降、少しずつ難しい芝居をやってみたかったし、今もこうして挑戦しています」

<b>俳優として生きていく自信がある</b>
平凡な学生だった彼の人生のターニング・ポイントは99年、高校3年になる冬休みに訪れた。俳優になりたいという熱望に包まれた彼は、初めて両親に夢を打ち明けた。

「父は、とんでもないというよりは、むしろ真剣に“お前、それ(俳優)で生きていく自信があるのか?”と聞いてきました。だけど、すぐには返事ができませんでした。それで、一日考えてみたのですが、やっぱり俳優になるべきだと思ったんです。次の日、そう伝えたら何も言わずに“じゃあ、やってみなさい。サポートしてあげるから”と言ってくれました。芝居の学校に行かせてくれて、それから演技を学ぶようになりました」

デビューのチャンスは思いがけず、早く巡ってきた。
「学校に通っていた時に、モデルのコンテストがあって、学校の先生が内緒で願書を送ってくれていたんです。それで面接試験に行ったんですが、自分をアピールしてみろという審査委員の要求に、何をすればいいのかわからなかった。僕は当時、柔道を習っていたので、おかしな人のように受身をやってみせて、それで大賞を受賞しました。それがキッカケになって、高3という年齢で、MBCベスト劇場でデビューしたんです」

<b>強い男になりたい</b>
2004年『島の村の先生』を終えて、彼は固い決心をした。未熟な演技力を実感し、デビュー以来、なまけていた自分を発見した彼は、再び熱心に取り組み始めた。運動をしながら体重を5キロ減量し、イメージチェンジのための作業を行った。

「今までのドラマで見せたキャラクターは、どれも本当の僕が少しずつ表れていますが、優しくて弱々しいイメージばかりが定着していたように思います。でも、もうそろそろ強い男、というイメージを植えつけたいんです」
そのスタート地点が『阿娘』だ。高校時代、人見知りがひどく内気だった彼だが、野球場では母校の優勝のため狂ったように応援する、そんな別の姿も持っている。内面の激情的な面貌を本格的に引き出そうとする彼の歩みが始まった。

<b>映画監督という魅惑的な夢</b>
彼の究極の夢は、映画監督になることだ。俳優として認められた後は、異なる分野である演出に挑戦したいという。挑戦的な姿勢が再び垣間見える。そのために彼は、1人でいる時間に少しずつ演出に対する感覚を作り上げていく。マンガは彼にとって重要なアイテムになっている。

「マンガが大好きなんです。芸能活動を始める前は、ただ面白くて読んでいたけど、今は勉強になっています。マンガにも構成があるじゃないですか。どんなイラストをどう配置するか、ストーリーをどう展開するかなど、じっくり読むとカットや構成がわかります。画ができる效果を注意深く見ながら、じっくり読むタイプです。見ていて“飛ぶ”シーンがあれば、また前に戻って見て、また考えるんです。僕ならどう作るだろうって」
25歳の同年代とは異なり、酒の席よりも1人で家にいる時間が好きな彼は、考えながら自分が感じる感情を文章にしながら、演技と演出に対する考えを更に拡張させる。

「家でふっと浮かんだことを、そのまま忘れるよりは文章にしてみたり、台本を読んで浮かぶアイデアがあれば、内容を書き込んでおきます。この内容をこうやってみたらどうだろうとか。特に『マイガール』の時は、そういう考えを監督に伝えて、僕のアイデアがたくさん反映されました。『阿娘』を撮影しながら感じたことも、たくさん伝えましたしね。ただ、今回は受け入れられませんでしたが(笑)」

彼にとって、映画監督はあまりに魅惑的な夢だ。まだ監督としての能力には自信がないが、夢を叶えて目標を達成するために努力を惜しまないつもりだという。スターになるという“強迫観念”に縛られず、ゆっくりと前進し、役者を経て、監督として活躍したいという彼の眼差しは、輝いている。


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