13日以降は世論調査の公表が禁じられているなか、朴陣営は「勝機をつかんだ」と主張しているのに対し、文陣営は「逆転が起きている」と意気込んでいる。両陣営のネガティブ・キャンペーンが過熱し、政策論争ではなく、告訴や告発が飛び交う選挙戦が繰り返されている。
ソウル市選挙管理委員会は無登録の選挙事務所でソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)などに朴氏に有利な書き込みを掲載するなど違法な選挙運動をしたとして、セヌリ党関係者を検察に告発した。セヌリ党は民主統合党がSNSで違法な選挙運動を行っていると主張している。大統領選への出馬を辞退し、文候補を支援している無所属・安哲秀(アン・チョルス)氏はツイッターでネガティブ・キャンペーンの中止を求め、両陣営の戦略にどう影響するか注目される。
専門家らは終盤戦を左右する鍵として、ネガティブ・キャンペーンや最後となる3回目のテレビ討論、浮動層の取り込み、北朝鮮の事実上のミサイル発射、統合進歩党の李正姫(イ・ジョンヒ)候補の辞退などを挙げている。
両陣営は16日のテレビ討論が選挙戦の分水嶺(れい)になるとみて、討論の準備に万全を期している。朴候補は文候補が大統領室長を務めた盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権の失政や初の女性大統領誕生を訴える考えだ。これに対し、文候補は現政権への批判や朴候補の共同責任を指摘するとみられる。
Copyright 2012(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0