全国遊説を続ける朴候補(左)と文候補=13日、ソウル(聯合ニュース)
全国遊説を続ける朴候補(左)と文候補=13日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国大統領選(19日投開票)が6日後に迫り、与党セヌリ党の朴槿恵(パク・クンヘ)候補と最大野党・民主統合党の文在寅(ムン・ジェイン)候補による事実上の一騎打ちが熱を帯びてきた。
 両候補は13日現在、誤差の範囲内での接戦となっている状況で、残り6日間の世論の動向が勝敗を分けるとみられる。
 12日に発表された主要メディアの世論調査結果では、朴候補が42.8~48.9%、文候補が41.4~47.5%となっている。13日以降は世論調査の結果公表が禁じられており、これが最後の世論調査となる。
 ほとんどの調査で朴候補が優位となっているが、支持率の差は縮まる傾向にある。調査結果を詳しく見てみると、0.5ポイント差という超接戦から誤差の範囲外である6.8ポイント差まで結果はさまざまだ。
 まだ投票先を決めていない浮動層が依然として10%前後いることが各種調査で分かり、浮動票を誰が取り込むかが勝敗を決める鍵となっている。
 朴候補の「支持固め」と文候補の「逆転」を狙った真剣勝負が、一段と本格化する見込みだ。

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 セヌリ党と民主統合党の総力戦も大詰めを迎えた。
 セヌリ党は盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領が海上の南北軍事境界線と位置付けられる北方限界線(NLL)を放棄すると発言した疑惑に再び言及。2007年に行われた盧武鉉大統領と金正日(キム・ジョンイル)総書記による南北首脳会談での発言内容を公開するよう求めた。
 一方、民主統合党は情報機関の国家情報院が組織的に文候補を中傷する書き込みをインターネット上に掲載したという疑惑にあらためて言及し、直ちに捜査するよう求めた。
 この日、両候補は地方を回って遊説を行った。前日に北朝鮮が事実上の長距離ミサイルを発射し「安保」が争点として浮上しているだけに、ともに自らの安保危機管理能力を強調し、支持を訴えた。朴候補は「確実な国家観」を、文候補は現政権の「安保無能」に言及しながら街頭演説に力を入れている。
 一方、政界の一部からは野党・統合進歩党の李正姫(イ・ジョンヒ)候補が立候補を辞退するのではないかという声が聞かれ、注目が集まっている。李候補に対する支持率約1%が、朴候補と文候補の勝敗を分けるという分析が出ている。  

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