【ソウル聯合ニュース】韓国大統領選(19日投開票)に出馬する与党セヌリ党の朴槿恵(パク・クンヘ)候補と最大野党・民主統合党の文在寅(ムン・ジェイン)候補の対立が激化し、選挙戦序盤からネガティブキャンペーンが過熱している。大統領選は不出馬を表明した安哲秀(アン・チョルス)氏の動きやテレビ討論が鍵を握るとみられる。  
 各種の世論調査では朴氏が文氏を誤差範囲内の2~3ポイント差でリードしている。安氏は無党派層から人気が高く、各候補は同氏の支持者の取り込みに力を入れている。浮動層は安氏の不出馬表明直後、20%以上に増えたが、選挙戦が本格化してからは少しずつ減っている。安氏は3日午後3時、ソウルの事務所で行われる選対の解団式に出席し、今後の計画について言及するとされる。
 安氏は不出馬を表明した会見で、「政権交代のため、白衣従軍(一兵卒として従軍)する。文候補に声援を送ってほしい」と述べており、文氏への支援策を明らかにすると予測される。専門家らは安氏が文氏を積極的に支援する場合は選挙構図に大きな影響を与えるとみているが、消極的な場合の影響は少ないと分析している。
 テレビ討論は中央選挙管理委員会の中央選挙放送討論委員会が主催し、4日、10日、16日に開かれる。大統領選は選挙戦後半まで接戦が繰り広げられる見通しで、有力2候補の討論結果が勝敗を分ける要因の一つになる可能性がある。
 両候補は4日の初のテレビ討論が選挙戦の分水嶺になるとみて、政策公約や答弁など準備に万全を期している。討論には統合進歩党の李正姫(イ・ジョンヒ)候補も出席する。 

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