マイホームはなくても車は必須、デパートの商品券で彼女にプレゼントを買ってはエラそうにし、一度あげたバラの花束を持ち帰っては売りさばく“ドケチ”さも持っているこの男。

ハン・ジヘ の最新ニュースまとめ

至極自分勝手で、事ある毎に“スネ”るし、気まぐれも甚だしいが、 “クリエイティブ”であるが故、高層ビルのエレベーターでスーパーマンごっこをするユーモア、大学生でありながらモバイルベンチャービジネスを起こす行動力もある。

ここまでくると、多少誇張されたB型男の性格の典型を持つこの男と恋するのは、とても魅力的だが一方ではものすごく辛いことであろう。気弱なA型女なら特にそうだ。

ブラウン管で今一番“ノッている”2人のスター、イ・ドンゴンとハン・ジヘが、来月4日に公開される映画『B型の彼氏』(制作:シネマジェニス)でスクリーンに活動の場を移す。

ロマンスとコメディーを程よく合わせたこの映画の最大の長所は、魅力的でしっかり構成されたキャラクター。人を傷つけることが多いが、何故か憎めないこのB型男と、彼を愛しながらも傷つきまくるA型女のキャラクターは、典型的なようでありながら、生き生きしてて立体的である。

ウブな女子大生ハミ(ハン・ジヘ)は、ある日街を歩いていて、今まで待ちに待っていた運命の相手と出会う。その男とは自分勝手なロマンチスト、ヨンビン(イ・ドンゴン)。「メシでもおごってよ」というヨンビンの言葉に、胸はときめくが、よくよく見ると、この男には致命的な欠点があった。それは彼の血液型が、女の子たちが嫌がる男第1位のB型であること。しかも、自分勝手でわがままなこの男はB型の典型的な特徴を全て備えている。

B型男について“思い出したくない過去”がある従姉(シニ)の反対を押し切り、ヨンビンと付き合い始めるハミ。B型男特有の奇抜さで、色々なイベントを用意してくれるヨンビンにのめり込むが、時間がたつにつれ、彼から受ける傷も深くなる。

ロマンティックコメディの命は、“ロマンス”を演出する役者同士の息が合うことと、彼らの魅力にある。その点で、この映画は軽い気持ちでカップルが楽しめる“基本要素”は揃っている。映画に初挑戦するイ・ドンゴンと、初めてスクリーンで主役を任されたハン・ジヘは、ものすごい熱演ぶりではないが、彼らの魅力をしっかりアピールし、うまくスクリーン上に落ち着いている感じである。

大きな期待なしで、暇つぶし用にチケットを買った観客なら、それなりに映画に満足して劇場を後にできるはず。

しかし、誇張されたエピソードや行動、一部ありえない設定などは、この映画の欠点である。登場人物の血液型に対する執着もかなり非現実的。ここに、映画の投資・配給社の、ある大企業の間接広告(PPL)もうんざりするほど登場し、見ていて重苦しく感じられる。

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