朝鮮中央通信は、韓国政府から任務を命じられ、北朝鮮に侵入したテロ事件を敢行しようとした脱北者のチョン氏を摘発・逮捕したとして、この人物の記者会見の様子を報じた。
会見でチョン氏とされる人物は、韓国の脱北者団体「金日成(キム・イルソン)の銅像を壊す会」と情報機関、米国の指令で北朝鮮の国境付近にある銅像を破壊しようとして逮捕されたと述べた。
また、同脱北者団体は韓国の北朝鮮向け短波ラジオ・自由北韓放送の金聖ミン(キム・ソンミン)代表が結成したとし、金氏から勧誘を受けたと主張した。
北朝鮮侵入については、6月18日に実施し、国境地帯の銅像や周辺の状況を把握した翌日に逮捕されたと述べた。
自らのことについては、2010年4月に中国に渡った後、韓国入りしたとした。脱北者定着教育施設で教育を受けた後、韓国・江原道で暮らしたと話している。
北朝鮮の対韓国窓口機関、祖国平和統一委員会は16日に韓国と米国政府の指令を受け北朝鮮に侵入した「テロ犯」を摘発したと発表していた。
これについて、韓国情報機関の国家情報院は「韓国の情報機関が銅像の破壊を企図したことはない」としており、チョン氏を名乗る人物が北朝鮮出身なのかの確認作業を行っていると説明した。
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