ソニーが2月のモバイル機器見本市で公開した「Xperia」の新製品(ソニー提供)=(聯合ニュース)
ソニーが2月のモバイル機器見本市で公開した「Xperia」の新製品(ソニー提供)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】ソニーコリアは上半期に韓国で、主力スマートフォン(スマホ)「Xperia(エクスペリア)」の新製品を発売しない。韓国業界では、韓国でのスマホ事業が振るわず、ソニーが近く韓国市場から撤退するとの見方も出ている。

 ソニーは21日に日本本社で経営方針説明会を開いた。韓国業界関係者は23日、この説明会でソニーがモバイル事業について、日本や欧州、台湾、香港などを主力地域とする一方、韓国やインド、オーストラリア、カナダ、南米、中東などを「非主力地域」に挙げたと伝えた。来年にかけ、モバイル事業部門の営業費用を減らして収益を上げると説明したという。

 一方、ソニーは2月にスペインで開催された世界最大級のモバイル機器見本市「モバイル・ワールド・コングレス(MWC)」で、新製品の「Xperia1」「Xperia10」「Xperia10Plus」「Xperia L3」 を公開しているが、ソニーコリアはこれらを韓国で発売しないことにした。同社関係者は「上半期に国内(韓国)で新製品を発売しないが、国内のスマホ事業を撤退させるという意味ではない」と述べ、モバイル担当部署も今すぐの変動は予定されていないと説明した。

 それでも韓国業界関係者は「すぐに撤退しないとしても、今回の発表により、韓国モバイル部門は自然と整理されることになりそうだ」と予想した。

 ソニーのモバイル部門は2009年に「ソニー・エリクソン」として韓国に進出した。15年はXperiaのフラグシップモデルを韓国で発売しなかったが、16年から18年まではXperiaの新製品を毎年2月のMWCで公開した後、上半期に韓国で発売していた。

 現在の世界スマホ市場でソニーのシェアは1%未満で、昨年は営業損失を出した。韓国のハイエンドスマホ市場でも主要3社のシェア争いに食い込めずにいる。昨年のシェアは韓国・サムスン電子が60.3%、米アップルが16.7%、韓国・LG電子が14.3%だった。


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