戦没者墓地立ち入りも　ポケモンＧＯ遮断を要請＝釜山国連記念公園

【釜山聯合ニュース】韓国で先月２４日に配信が始まったスマートフォン向けゲーム「ポケモンＧＯ」が人気を集める中、「聖地」とされる釜山の国連記念公園ではまもなくサービスが遮断される見通しだ。　国連記念公園側は、東アジア地域のポケモンＧＯサービスを管轄するナイアンティックジャパンに書簡を送り、公園区域内でのゲームサービスの中断を要請したと２１日明らかにした。　同公園の関係者は「ゲームのユーザーが集まって墓地に立ち入ったり夜間に塀を越える事例まで発生し、このように要請した」と説明した。　国連記念公園は国連軍の戦没者を追悼する空間であり、朝鮮戦争で戦死した１１カ国の２３００人が眠る世界唯一の国連軍墓地だ。　国連記念公園がポケモンＧＯの聖地と呼ばれるのは、ポケストップ（ゲームアイテムが手に入るスポット）が圧倒的に多いからだ。１３万５０００平方メートルの敷地内にポケストップが４２カ所あり、さまざまなポケモンも現れる。　ナイアンティックは国連記念公園を広島の平和記念公園と同様の施設と判断し、多くの人が訪問するようにポケストップを集中的に配置したとされる。　　国連記念公園の関係者は「サービス遮断の可否について肯定的な返答があった」とし、「ゲームを楽しむ方には残念な知らせだろうが、国連記念公園の本来の趣旨を忘れないでほしい」と述べた。