盧武鉉(ノ・ムヒョン)は30日、第44回貿易の日記念式に出席し、祝辞を通じ南北経済協力の必要性について述べ、「北朝鮮はもはや危険な存在ではない」との認識を示した。
 盧大統領は、北朝鮮はいくつかの未解決の葛藤(かっとう)や解決すべき問題を抱えているが、もはや危険な存在ではなく「機会の土地」だと力説し、韓国は既存の安保観、朝鮮半島だけでなく世界的水準における安保観を全面的に再検討すべきで、新たな安保観で朝鮮半島と北東アジアを見つめ、未来を設計しなければならないと主張した。南北関係が改善されれば韓国経済もまた改めて機会を作ることができ、南北経済協力は長期的に見れば、未来の懸念を解消するものであり、いずれ必ず行わなければならないものだと強調した。

 多くの人が南北の経済力格差のため統一に不安感を抱いているが、長期的に経済力格差を狭めてこそ統一の準備ができると説明し、逆に考えれば、北朝鮮市場の大成長や投資の機会、新たな貿易市場の拡大を意味していると主張した。

 また韓米自由貿易協定(FTA)についても触れ、大統領選挙が終了後に国会が忘れずに韓米FTAの批准同意案を処理することで、韓国は責任を持って行動する国だという国際的な信頼を確保できると述べた。批准同意案が国会で審議されないままになっていることに懸念を示しながらも、「どんな国でも大統領選挙のときに国会でああだこうだともめるのは負担になるものだ」と述べ、このように呼びかけた。


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