2か月連続で赤字を計上していた経常収支が、5月は輸出好調などにより黒字転換した。韓国銀行が29日に発表した「5月の国際収支動向(速報値)」によると、先月の経常収支は9億2000万ドルの黒字だった。
 今年の経常収支は1月に4億3000万ドルの赤字でスタートし、2月に4億ドルの黒字になったが、再び3月に16億4000万ドルの赤字に転落した。さらに4月の赤字は通貨危機以来10年ぶりに最大となる20億8000万ドルに達した。

 韓国銀行は、輸出好調で商品収支の黒字幅が拡大した上、前月大幅赤字を記録した所得収支が黒字を出し、全体の経常収支が黒字に転じたと説明した。しかし、5月までの累計をみると28億2000万ドルの赤字で、前年同期の赤字規模13億7000万ドルの2倍以上と、悪化した状態だ。

 商品収支は輸入も増加したが輸出が好調で、黒字規模が前月より8億1000万ドル増え23億2000万ドルを記録した。サービス収支は海外出国者数と特許権使用料支払いが増加し、旅行・その他サービス収支の赤字幅が拡大した。赤字額は前月比9000万ドル増の14億8000万ドルに達した。今年のサービス収支の累計赤字は90億6000万ドルとなり、前年同期の赤字77億ドルを上回っている。

 所得収支は前月大幅に増えた対外配当金の支払いが通常水準に戻り、前月の赤字20億ドルから4億6000万ドルの黒字に転換した。経常移転収支は赤字が4月より1億8000万ドル増え3億8000万ドルとなった。資本収支は銀行の海外短期借り入れが大幅に増え、30億4000万ドルの流入超過だった。

 季節調整後の経常収支は1億5000万ドルの黒字だった。


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