この交渉は5月にフィリピンで、金鉉宗(キム・ヒョンジョン)通商交渉本部長とピーター・マンデルソン欧州委員会通商担当委員が、韓国とEUのFTA推進の可能性を検討することで合意したことを受け行われたもの。当初は19~20日の2日間行われる予定だったが、EU側の事情で19日のみで日程を終えた。双方は非関税障壁、サービス、政府調達、技術障壁(TBT)、動植物検疫(SPS)の5分野に関し意見を交換し、残り分野については9月に行われる第2次予備交渉で扱うとした。
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韓国側首席代表を務めた外交通商部のイ・ゴンテ地域通商局長は、今回の交渉は「正式交渉の開始を前提とせず、両者のFTAに対する前向きな期待の水準を確認し、FTA推進における問題を事前に点検するためのもの」と説明した。本交渉開始の是非については、9月の第2次予備交渉後に各種検討を経た上で、年末ごろ決定する方針だ。
EUは当初、ドーハ開発アジェンダ(DDA)優先政策に従いFTA交渉には消極的だったが、最近のDDA交渉不振に加え、韓米FTA交渉の開始に刺激を受け、積極的な関心を示したものとみられる。イ局長は、韓国と欧州自由貿易連合(EFTA)間のFTAなどこれまで締結された合意内容の水準は高く、交渉も迅速に進められたという点にEU側が注目している様子がうかがえたと、交渉の雰囲気を伝えた。EUは6月にソウルで行われた韓国・EU共同委員会でも、今回の予備交渉を前にFTAに対するEU側の手順と制度など、立場を説明している。
通商専門家らは、韓国・EU間FTA交渉は農業問題で類似した立場にあることから、韓米FTAほど障害は大きくないとみており、自動車、製薬、化粧品分野などが争点になると予測している。
イ局長は、FTA本交渉開始の可能性について、現在としては可能性が高いとし、正式交渉が開始できれば比較的早期に進行できるとの見方を示した。
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