観客も、海外首脳も、公演もない“3無開幕式”=韓国報道(画像提供:wowkorea)
観客も、海外首脳も、公演もない“3無開幕式”=韓国報道(画像提供:wowkorea)

 23日午後8時から東京・新宿にある国立競技場で開かれる2020東京五輪開幕式は、観客も、海外首脳も、華やかな公演もない最も貧弱なイベントになる。

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 収容定員6万8000席の東京国立競技場で開かれる開幕式は、新型コロナ拡散の影響で“しらけた”雰囲気で行われる。

 東京五輪組織委員会は開幕式に出席する内外の来賓数を当初の1万人の10%にあたる1000人以下に減らすことにした。国際オリンピック委員会(IOC)関係者、外交使節など一部だけが開幕式の現場に招待される。

 以前なら五輪開催地に集まっていたはずの世界各国の首脳は相次いで東京五輪不参加を宣言した。文在寅(ムン・ジェイン)大統領も日本を訪問しない。米国もバイデン大統領の代わりにジル・バイデン大統領夫人が日本を訪れる。2024年パリ五輪の開催国であるフランスのエマニュエル・マクロン大統領だけが開幕式への出席意思を明らかにした。

 五輪開会式は各国首脳が集まる外交の場だ。2012年のロンドン五輪と2016年のリオ五輪開幕式には80カ国の首脳が参加し、“五輪外交”が熱く繰り広げられた。

 選手団の立場もいつになく貧弱なものになるとみられる。難民チームを含め206の参加チームは、新型コロナの拡散を防ぐために少数人員だけが開幕式に参加する。韓国選手団も本部役員6人を含め、50人だけが開幕式で入場する。

 開幕式の公演規模も大幅に縮小される。日本国内の五輪反対世論を意識し、お祭りムードの華やかで勇壮な公演もない。代わりに『感動で一つになる』(United by Emotion)という開幕式のテーマに合わせ、新型コロナの克服と希望のメッセージを見せるという計画だ。

 イタリア出身の公演専門家で東京オリンピック開幕式プログラム担当首席顧問を務めたマルコ・バリッチ氏は最近のインタビューで「今回の開幕式は真剣な舞台になる」とし、「こうした形では二度とないオリンピックを無事終えることができるよう最善を尽くさなければならない」と述べた。

 今回の開幕式は行事前から議論の連続だった。開幕式を翌日に控え、演出担当の小林賢太郎氏(48)が電撃解任された。過去にコメディアンとして活動していた時代、ナチスがユダヤ人を大量虐殺したホロコーストをコント素材に使った事実が明らかになったためだ。

 開幕式と関連した人物が問題を起こして担当を退いたのは小林氏が初めてではない。開幕式の音楽監督だった作曲家の小山田圭吾氏(52)は学生時代、障害者の友人に排泄物を食べさせるなどの過酷行為の前科が明らかになり、辞任した。

 開幕式および閉幕式の総括責任者だったクリエイティブディレクターの佐々木宏氏(66)も有名女性芸能人の外見を卑下する演出を提案していた事実が明らかになり、今年3月に辞任した。

 このような状況のため、東京五輪組織委員会の内部では開幕式で公演をすべて除いて選手団の入場など基本的なイベントのみを行うことを真剣に考慮した。

 貧弱な開幕式だが、それでも最終聖火点火者に対する関心は高い。これまでは当該大会と開催国を象徴するスポーツの英雄が聖火台に火を付けるのが一般的だった。

 しかし、今回はこれまでとは全く異なる風変りな点火者や点火方法が出るだろうという見方も出ている。日本が今回の五輪を通して東日本大震災の克服を強調するだけに、震災と関係のある人物が主人公になる可能性もある。

 もし日本を代表するスポーツスターの中で最終聖火点火者が出るとしたら、五輪3連覇を達成した女子レスリングの吉田沙織氏(39)が有力だ。また、冬季五輪で男子フィギュアスケート2連覇を達成した羽生結弦選手(27)、五輪3連覇を達成した“柔道英雄”の野村忠宏氏(47)らも候補に挙がっている。

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