錦繍山太陽宮殿広場で撮影された記念写真。朝鮮労働党機関紙「労働新聞」に掲載された=18日、ソウル(聯合ニュース)
錦繍山太陽宮殿広場で撮影された記念写真。朝鮮労働党機関紙「労働新聞」に掲載された=18日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】朝鮮中央通信や朝鮮中央テレビなど北朝鮮メディアは17日、金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が第4回朝鮮労働党代表者会の出席者らと錦繍山太陽宮殿広場で記念撮影を行ったと一斉に報じた。
 朝鮮中央通信は、金第1書記が党代表者会出席者のほか、故金日成(キム・イルソン)主席生誕100年行事の参加者らと撮影したと伝えたが、具体的な撮影日は明らかにしていない。金主席の誕生日(4月15日)の行事参加者らが記念撮影に参加したことから、撮影は15日に行われたとみられる。

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 北朝鮮消息筋は18日、「金主席と故金正日(キム・ジョンイル)総書記は住民らとの記念撮影を首領偶像化や大衆の忠誠心を引き出すためにうまく活用した。支持基盤が弱く、カリスマ性が足りない正恩氏も記念撮影を利用しているようだ」と述べた。
 実際、金総書記死去後、金第1書記は軍部隊を視察したときは軍人や軍人の家族と記念写真を撮った。金第1書記の記念撮影のスタイルには金総書記とは明確な違いがある。
 金第1書記が軍部隊を視察したときの記念写真をみると、その大半は指揮官やその夫人が金第1書記と腕を組んでいる場合が多い。金総書記の記念撮影ではなかなか見られなかった光景だ。金第1書記は独自のスタイルで記念撮影をさらにうまく活用しているといえる。
 一方、北朝鮮住民にとって最高指導者と撮った記念写真は「家宝」になる。金主席時代はもちろん金正日体制発足後も首領と記念写真を撮った人は朝鮮労働党入党、大学推薦などで優遇を受けた。特に金主席や金総書記と会話したり、少人数で記念撮影をした人は「接見者」に分類され、当局が特別に管理し、優待した。
 ただ、最近は記念写真の効果も薄れているという。ある北朝鮮脱出住民(脱北者)は「北朝鮮の首領らが数十年間、記念撮影を活用してきた結果、家族や親戚のうちの誰かは記念写真に写っているという住民がほとんどだ。記念撮影の参加者や接見者が多すぎて当局も彼らを管理しきれない状態だ」と伝えた。

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